第捌什玖話 魔法とはなんぞや
「さて、皆揃ったので!」
「早速勉強会です!」
「「よろしくお願いします。」」
『楽しみですね。』
「まずこの世界の魔法とは!多かれ少なかれ誰しも持っている『魔力』を消費して行使するものです!」
「火を出したり、風を起こしたり、石を飛ばしたり光を放ったり。多種多様な魔法が存在するの。」
「シエルが雷でエミリアさんが火でしたね。」
「そうね。でも2人ともちょっと珍しいのよ。」
「火、水、土、木などの自然界に当たり前のように発生する属性なら結構多いんですよ。」
「雷や金属、光に闇、空気とか特殊なのはレア物。だったか?」
「士郎も詳しいな。」
「受け売りだ。」
「そうですね!私は雷なのでより希少です!」
「実は私のは 火 じゃなくて 焔 なのよね。違いとしては色々あるのだけど…」
説明するときに掌に雷と炎を出してくれてるからめっちゃ分かりやすい…
『2人とも超激レア・SSRまたはUR・星5・環境トップ・チート性能・tear1ということです。』
どこで覚えたその言葉。
「正直魔法の説明なんてこんなところなんだけど…」
「魔法を使ったことで起きることは『魔法だから』でしか説明できないとか?」
「魔力の消費を抑える道具だとか胡散臭いものがあるとは聞いたことがある。」
「大体皆それぞれ自作の魔法を使ってたりするわね。他の人のを覚えれば使えないこともないけど。」
説明がなかったけど、俺が氷の力を使っても奪ってる熱がどこにも出ないってことは物理法則完全無視なんだろうな。
強いて言うなら…魔法則?
「そういえば、士郎は何の魔法が使えるんだ?」
「俺は生まれつき魔力が少なくてな。鍛えても伸びなかった。だから身体をただひたすらに鍛えたさ。おかげで魔法に対抗できるようになった。」
「あ、それ忘れてましたね。かなりの心体能力があればある程度の魔法なら抗えます。」
「まあそこまでする人はあまりいないのよね。それなりに鍛える人は多いけど。」
『魔法と物理を両方極める人は皆無と言うことでしょうか…』
「へぇ…俺はどっちにもなれなさそうだな。魔法も身体もそんなに良くないし。」
「ん?お前は何を言っている?」
「もう一回言ってくれません?」
「ちょっとよく分からなかったわ…」
『私の耳がおかしいんですかね…』
「なんで全員分かんないんだよ。」
「月斗さん、今から火の玉を貴方に撃つからそれを払い除けてみてくれるかしら?」
「あ、はい…えっ?」
「お姉ちゃんふぁいあー♪」
「フレアボール!」
飛んできた火はバレーボール大の大きさ…えっこれを手で払えと?火傷不可避だが?
「ビビるとろくなことがないぞ。」
「…はっ!」
振った拳に火の玉が当たるとボシュッと音を立てて掻き消された。
「熱…くない?」
「「「やっぱり…」」」
『案の定ですね。』
第捌什玖話 魔法とはなんぞや 完




