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第捌什肆話 料理と筋トレのクロスオーバー

「よっほっ…よし完成。難しくはないな。」

「じゅるり…おっとっと。とてもおいしそうです!」

丼もデカけりゃ調理器具もデカかった。重すぎだろこの中華鍋。10kgのダンベルかな?

「あーそうだ、勢いで引き受けたけど急に余所から来た俺が続き作って良いのか?」

「いいんじゃないです?とてもおいしいれすよ?んぐっ。」

「うーん…」

と、その時

「兄ちゃん、ちといいかい?」

「あ、はい。」

「その…俺にも1つ作ってくれねえか?」

「あっズルいぞ!俺も!」

「私も食べたい!」

わいわいがやがや…!

「いつの間にこんなに人が…いやそれは後で考えよう。」

「あの、作って欲しいとのことでしたが、この人数と丼の大きさでは絶対に材料が足りなくて…」

『自分の手持ちを出す!』

わーお。見ず知らずの人の料理を食うためにそこまでするのか。食への情熱すごいな。

「わっ…かりました。ただし!食材を届けたら列を作って並ぶこと!」

「もっしゃもっしゃ…!流石月斗さんですね。」

「待たせてしまう代わりと言ってはなんですが!足したいものがあったら入れます!」

『うおおおおぉぉぉ!!!!』

「では!皆様方よろしくお願いします!!いってらっしゃい!!!」

ダダダダダダダ…

「ふぅ…まるで蜘蛛の子を散らすように走って行ったな。速い人はすぐ帰ってくるぞ。」

「私も手伝いましょうか?けほっけほっ…」

「はい水。いや、多分大丈夫だ。こうなりゃどうなってもやってやるよ…まだ食う?」

聞いたけどもう作り終わってんだよな。

「いただきむしゃ!」

「早えって。」


「よし!一番乗り頂き!兄さん!海苔と辛味噌持ってきたから入れてくれ!辛ぇの好きなんだ!」

「つーことは元味を薄くして…うむ、これだ。」

「おうっ、もう香りが辛い!」

「ほいよ、お待ちどう!」

「はぐっ…ーっ!いいねぇ!これは…酒の主役だな!」

どっから出したよその瓢箪酒。満足してくれたならよかったわ。さて…


「私は卵と胡麻、あとうちの秘伝のつゆを…」

「了解。んじゃ座ってて下さいな。」

悪いけど味見しなきゃだから秘伝は盗ませてもらうぞー…ん、良い感じに甘じょっぱくていいなこれ。

「ちゃちゃっと…よし、ちょっと食べたら黄身を割って絡めると全然違う味が楽しめるようになってます。」

「ありがとう。んー、濃っ厚!胡麻の香りも引き立っててつゆも活きてる!貴方何者…?」

「いや、ただの旅人っすよー。」

第捌什肆話 料理と筋トレのクロスオーバー 完

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