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第捌什壱話 トリ扱い注意

『んっ…あっ…んんんっ!』

「あ、ごめんなさい痛かったですか?」

人形態(ひとけいたい)が他人から見えているのか俺には分からないが念の為永夜亭に来てから羽繕いをしている。

『大丈夫…ふあっ!とても気持ちいいです…』

何だろうこの背徳的なことをしているような感覚は。謎。

「じゃ、じゃあ続けますけど…」

さわさわふわふわ…ぱたぱたもちもち…

うーん良い…暑い真夏の晴れた日、大空に漂う白雲のような白さ…

どんな最高級羽毛布団も敵わない手が沈み込む柔らかさ…

「まさに神秘的…」

羽根の1本1本がいくら積んでも手が届かない程のきめ細やかさ…

「これは…人をダメにする翼…ふぅ…」

『くふっ…あぁ…もう…んうぅっっ…!』

か細い声で喘ぎ倒れ伏すチグメ様。やり過ぎたか…?

「ああああすみません!大丈夫ですか!?」

『はぁはぁ…初めてなのにとってもっ…お上手ですね…』

「いえ、調子に乗ってすみませんでした…2度と致しません…」

『そ、そうですか…………』

『…私としては今後たまにして欲しかったり…なんてー…』

「お、俺も次回までに勉強しておきます!」

他人の翼の上手な触りかたと取り扱い方について。勉強必須…と。

「あそうだ、ここに1枚だけ逆さまの羽根があるんですけど。」

『それ…は何なのでしょうね?』

逆鱗的な何かなのだろうか。触ったら怒るかなぁ…

触らぬ神に祟り無し…なんかデジャヴ。

『貴方へのご褒美の筈なのに私がご褒美を貰ったかのようになっちゃいましたね…』

「いやあまさかこんなコトになるとは。でも俺にとってもご褒美でしたよ。気持ちよかったです。」

事実あれは病みつきになるほど良かった。

1種の快楽物質で取り締まられてもおかしくないぞ。

どんな鳥の翼もこの人の翼を超えることはできない…いや鳥扱いは失礼だな。

『でも私が納得してないので改めてご褒美をあげます。』

「いやいいですって。それにもう俺したいこととか欲しい物とかないですよ?」

『じゃあ私が決めます。ぷんすこ。』

わざわざ頬を膨らませて口でぷんすこ言わなくてもよくないすか。

『ということでお体を拝借しますね?』

第捌什壱話 トリ扱い注意 完

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