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第漆什玖話 決められない予定と獣神

「…とまあこんな所だろうな。」

「ありがとな。分かりやすかったよ。」

あの後数時間で刀剣教室は終わった。てか特殊な鉄の産地とか作り方とかそういう知識は俺に必要だったのかね。

『理解出来ました?』

『ええ勿論。一言一句理解し記憶してます。』

これが俗に言う賢人…賢者…賢神?

『流石ですね。』

「さて…なんかもう…予定が予定の役割を果たしてないというか…」

「お前が規格外過ぎるからな月斗。」

ごめんて。

「月斗の前で予定は立てない方が良いのかもしれんなぁ。ふははっ!」

笑い飛ばしてるけど地味に酷いぞ!

『私もそう思います。』

この()もか。賢神とか思ったの間違いかもしれないわ。

「農業の勉強でもするか~…?」

つっても名前が分かる…というか向こうのとほぼ一緒なせいで何となく分かるんだよなぁ。

晴耕雨読。まあ俺の場合晴耕でも雨読でもなかったがな。

「知識だけはある…足りてないのは農筋か。」

「うーむ。予定を立てること自体悪手な気がしてきたな。もう残りの日は各自自由行動で良いか?」

「…賛成。」

『貴方はさしずめ予定破壊神と言った所でしょうか?』

勝手に変な神にしないでください。人はやめたくない。


 ♢ ♢ ♢


「さて…何しようかな…」

朝はさっき食ったばかりだし残った材料は保存用に乾燥させてるし…

『何もすることがないと暇ですね。働きます?』

「社畜みたいな思考回路やめてもらえます?」

とはいえ、狩りも採取も鍛錬もすることがないのは事実。

そんなことを考えている俺の横に翼をぱたぱた動かし歩く女神様。

「…その翼どうなってるんです?」

『どう、って普通に翼ですが。』

「神の普通は人間には奇抜で特別なんですよ。骨や筋肉の構造が全く分からない。」

『動かそうと思えば動かせますからねー。恐らく尻尾や獣耳を持つ神らも同じように思ってます。』

「やっぱりいるのか…どんな神様がいるんですか?」

異世界定番(かは分からないけど)、ケモ耳神様!獣の種類は様々だけどメジャーなところは猫耳とか犬耳とか…?

『えー…鷺・狸・シャチ・コアラ・燕・馬・鹿…その他大勢。』

その他大勢にもっとポピュラーな獣いるだろうになんかマニアックな所ばっかり選びましたね…

『あ、珍しいところだと狛犬とか…』

「それは獣かどうか怪しいな!?」

第漆什玖話 決められない予定と獣神 完

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