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第陸什肆話 段ボールに入って逃げたい

「はぁ~!やっぱり広ーい!」

「こらこら、そんなにはしゃぐものじゃないですよ。」

うげっ!この声は!

『あっと、この声はまさかカワイイカワイイ姉妹ちゃんじゃないか?』

『おい、なんで小声なんだよ。』

『だってバレたくないだろう?僕と隣で風呂に浸かってること。』

そりゃあバレたくないけど…てかそもそもお前が他の人に見えるのか謎なんだが…

「さて、お姉ちゃん!洗いっこしましょ♪」

「シエル洗いっこ好きねぇ…別に構わないのだけど。」

『あら、これはこれは…面白いものが見られそうだよ?見に行かないのかい?』

『行かねぇー!』

うわー、今すぐこの場から逃げ出してぇー。でもデカい音出したらバレるんだよなぁきっと。

「ごしごし…やっぱりお姉ちゃんは肌綺麗だねー。」

「そういうシエルも髪艶々じゃないの。羨ましいわー。」

『貴女達2人とも平民としては美しすぎると言いたいね。そう思わないかい?』

『ああうんそうだな…って何を言わすんじゃ!』

だがまあ…この世界で生活してるにしては皆美人過ぎるんだよな…

「あとはこの脂肪かしら…(むにむに)」

「んえっ…そこはダメだよお姉ちゃん…」

『おや?一体ナニが起こっているのかな…?』

『お前と2人が何か言ってても俺は何も聞こえないのでワカラナイネ。』

耳塞いどいて良かったわ。挑発的なまでにニヤけ顔しやがって。

『よし、そろそろ俺は風呂を上がる…うおっ!?』

バシャッ!!

『逃がすわけないよねー?』

『足を掴むな足を!』

うーわ、絶対今のでバレたわ。結構デカい水音したし声が通る程度の壁の薄さなら聞こえてないわけがない…

『当ててんのよ!』

『堅えよ!いやツッコむところそこじゃねえよ俺!』

「あれ、向こう側に誰かいるんですかね?」

「多分この向こうは外だと思うけど…川でもあるのかしら?」

お…おう?こっち側が外だと思ってる…?

一か八かに賭けるしかない…か。

第陸什肆話 段ボールに入って逃げたい 完

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