表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/91

第陸什参話 こいつに一般常識を求めてはいけない

「もしもーし。」

「あ、もしもs…」

あれ、嫌に聞き覚えのある声。そんでやけに声の聞こえるところが近い。と言うことは

「はいそうでございます!お隣でございます!」

「神ィ!」

自称神、もう何度目か分からん降臨である。暇なの?

「そうです!神でございます!で、なんか用?」

こっちのセリフじゃ!

「俺呼んでねぇし呼べねぇし!来るなら来るって言え!」

「言ったら断るんじゃね?」

「まあ今は断るわな。風呂に浸かってるわけだし。」

「僕にもやることがあるんだ…分かってくれたまえ。」

わあー腹立つゥー!まあ落ち着け。こんな男か女かも分からん奴に腹を立ててもしょうがない…

「まあお前のやる事なんて俺からしたらどうでも…」

「まあ酷いっ!そんなことを言う子に育てた覚えはありませんよ!」

「お前に育てられたくねぇよ!そもそも父親なの?母親なの?」

「僕はおんなの子だぞ!」

「…女?ボーイッシュってやつか?」

「いやー、僕はめちゃくちゃカワイイ女の子だと思うけどね!」

…あいつから聞いたことがある。世の中には『()んなの子』なる者が存在すると…『男の()』の対極に位置する者だと…

「だからタオル胸まで巻いてるのか?」

「それ以外に理由無くないかい?それを言ったら君も巻いてるから女の子なのかい?しかもポニーテール。」

「タオル…は特に理由はない…」

何も無いわけではないが…見せるような事でもない。

「髪は?」

「いつの間にか伸びてて切るの忘れてたらこうなったから仕方なく。」

「こまめに切りなよー。僕は好きな長さに調整出来るから切らないけど。」

「まあ不便はないし。まだ切らなくていいだろ。」

髪切ってくれる人か店があったら頼もうか…

「結局用事は何だよ。」

「え、温泉入りに来ただけ。」

こいつ…あるのか知らないけど神界の統治してろ!

「暇か!帰れ!」

「暇だよ!帰らないよ!」

はあ…神も意外と暇神(ひまじん)なんだな…

まあこれと言って害があるわけでは無いし…少しくらいならいいか…

第陸什参話 こいつに一般常識を求めてはいけない 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ