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第伍什伍話 絶対誘惑になんか負けないんだからっ!

「じゃあ事情説明させて貰うわね…」

「あっはい。」

「確かあれは2日前…」

あ、原因意外と近かったんすね。

「確か貴方達同じ部屋に泊まってたわよね?」

「あ、はい。」

「思春期もとい発情期の雄雌2人が同じ部屋に泊まったのに浮いた話の1つや2つもないじゃない?」

言い方に難ありだけどまあそうですね。言い方に難がありすぎて内容が霞むくらいにはアウトだけど。

「でね、そこで私は天才的な閃きをしたのよ。」

「はぁ…天才的な閃きですか。」

「とっとと既成事実拵えてしまえばいいじゃないのと。」

「それがこの結果なんですか…」

「そういうこと!」

傍迷惑な話だ。そもそもの話。

「まあ何が起こったかは置いといて(いいのかはわからないけど)、とりあえず1つ良いですか。」

「どうぞ。」「いいわよ。」

「その…向こうの世界に婚約者いるんですよね…」

「「…」」

「…」

あ、これ上手く飲み込めて無い顔だわ。目がパチパチしてるもんなあ。

「ま、まあだから抵抗してたわけです。普通の人なら襲い返してるでしょうしね。」

不貞…というかそれは結婚するまではしないようにしてるもんでな。すまんエミリアさん。

「…から」

「え?」

「だから?」

「は?」

何を言っているのか分かっているのか?この姉は素っ頓狂というか話を聞かないというか…

「なるほどー…つまり月斗さんはその婚約者さん以外とはその…そういうことをしたくないと?」

「シエルは分かってくれて嬉しいよ。そういう訳だk」

「じゃ、その人をこっちに連れてくれば良いんですかね?」

おっとー、姉が姉なら妹も妹だったー。話を聞かないのは変わらないようで。やはり口では勝てないな。力尽くで分からせるのも嫌だし。

「そうはならないでしょーよ…」

「じゃ、旅から帰ったら呼び出す準備しましょうかね。ご協力お願いしますね?」

もう…早朝も早朝なのに…既に疲労困憊だわ…帰ってからまた一悶着あると考えると頭痛が痛くなる…

「じゃ、着替えてきまーす。」

あぁ…ここで話を聞かないシスターズ退場。それと同時に小柳さんが入ってきた。

「朝から大変だな。」

「全くですよ…距離感が近すぎる。」

「女子はあれくらいがお転婆でよいだろう。」

お転婆なのはあいつだけで十分、二十にも五十にもなられたら困る。

「そういう訳にもいかないのですよ…」

第伍什伍話 絶対誘惑になんか負けないんだからっ! 完

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