第肆什伍話 アーチャーはアサシンだった?
コンコン
「おーいエリナ~。居るか~。」
「今開けるのじゃ~」
ガチャ
「お、月斗。何の用じゃ?」
「ああ、もう出発の準備終わったのか?」
「む、それならば修練場で最終確認をしてるはずじゃから見に行ってはどうじゃ?」
「おう、そうなのか。じゃあ見に行ってくるかな…」
「ならば行ってくるが良い。我も後で行く故。」
「うわっ!?士郎!?吃驚した…急に後ろから声掛けないでくれ…」
「お、士郎来ておったのか。」
「さっき到着した。」
「そうか…」
「で、見に行くのか?」
「ああ…行ってくるよ。」
「エリナ。向こうに着いてからなんだが…」←士郎
「お、そのことなら部屋に入って話すのじゃ。」
「んじゃ俺行ってくるわ。」
「そうか。きおつけてな。」
え、何で今ひらがなで書かれそうな感じで喋ったんだこいつ。ま、別にいいか。見に行って来ようっと。
えっと…確か闘技場の隣の…あ、ここだここ。
ギイィィィ…
「お~いユリシア~?居るか~?」
スタッ
「うおっ!?」
「やあ月斗。何の用?」
「用云々以前に頭上から落ちてくるのやめてくれんか…いちいち驚いてちゃ心臓が足らん。」
「う~ん…そんなことで驚くのか…」
そりゃ誰でも自分の探してた奴が自分の上から落ちて来たら吃驚して心臓破裂起こすだろ…こっちはメンタル金剛石でできてる訳じゃないんだぞ…
「まあとにかくやめてくれ。で、シエルは?」
「ああ、あの子ならあそこよ。」
ユリシアが指さした先には林と生い茂った茂み以外特に何もいないように見えるが…
「え、どこ?」
「見えないのかい?もちょっと目を凝らして見てみなよ。」
よくよく見るとなんかちっちゃい物体から何かが発射されるのが見えた。
「…あれか。分かりにくッ!」
「そりゃそうさ。弓使いは見つからないことが一番だからねぇ。暗殺者みたいなもんさ。」
「え、そういうもんなの?」まあ確かに似たようなもんか。
「あ、月斗さん。お~い!」
どうやら向こうもこっちに気づいたようで、ぶんぶん手を振っている。適当に振り返しつつ、ユリシアに聞いてみる。
「なあ、ところでこの辺に旅の荷物があるって聞いたんだが…」
「それならあれじゃないかい?さっきエリナの部下が運んできてたけど…」
「あれか。ありがとな、ちょっと見てくるよ。」
えっと…あれ?この荷物、中身があんまり入ってないが…向こうじゃどうするんだろうか…
あ、でも名札が付いてるしこれに必要なものを入れて持っていくって感じかな。
ほかの二人のは何一つ物が入っていないけどこの袋には気づいていないのだろうか…
ま、持ってってやるか…
第肆什伍話 アーチャーはアサシンだった? 完




