第肆什参話 クレアさん×新魔法開発=爆発!?
「ふわぁ~…う~ん…やっぱりちゃんとした布団じゃないとあんまり眠れないな…」
さて…昨日の夜俺に『私が優しく起こしてあげます!』って言っていた奴は…
「すこ~~~…」
「…」
ですよね。なんとなく予想は出来てた。自信満々な時ほど何かあるからな…とりあえず起こすとしよう…
「おい、起きろシエル。もう朝だぞ。」
「うぅ~ん…後ぉ…五分だけぇ…」
全くこいつは…どうやって起こそうかな…あっ、そうだ。
「さて朝ご飯だ。シエルが起きてこないからその分も俺が食べちゃおうかな?」
ガバァ
「ふぇっ!?朝ご飯!?私も食べますぅ!」
やっぱり…こういうことには耳が聞くんだな…
「…おはよう。」
「あ、おはようございます。で、朝ご飯は!?私の朝餉はどこですか!?」
「朝ご飯なら今からだぞ。」
「そ、そうですか…(ションボリ)」
コンコン
「お二人さ~ん?起きてますか~?」
「ああ、起きてますよ。ほら、エミリアさんが迎えに来てくれたぞ。」
「ふぁ~い…じゃあ、着替えてきますぅ~…」
まだ眠そうだなぁ…ま、俺もなんだが。
「月斗さん?」
「はい?」
「ゆうべはおたのしみでしたね。」
「?どういう事ですか?」
「ふふっ♪気にしないでいいですよ♪」
「ん~?」
相変わらずよく分からん人だ…まあいい、朝ご飯に行くとしよう。
♢ ♢ ♢
「さて、飯も食い終わったことだし、クレアさんのとこに行きますかね。」
昨晩の酒場で朝ご飯を食べ終わったとこでそれぞれ旅の準備が終わるまで自由行動ってことになった。
なんか心がぴょんぴょんしそうなカフェにあるようなメニューもあったから助かった。
朝から昨日みたいなのは胃がヘヴィすぎるぞ…
コンコン
「クレアさん?入っていいですk…」
ボゴォーーン
「どぅぉああああっつ!?」
いきなり扉が吹っ飛んだと同時に俺の体も吹っ飛ばされた。一瞬なのが起こったのか分かんなかったぞ…
「げほっげほっ…また失敗ですかぁ…」
「あ…あの…」
「でも、今度は失敗しません!今度こそ新しい魔法を編み出して見せます!」
「ちょ…ちょっと…」
「そうと決まればもう一度です!」
「クレアさーん!帰ってきてくださーい!」
「あっ、月斗さん。いつ来たんですか?」
「さっき扉が吹っ飛んだ辺りから居ましたが…」
「嘘!?じゃあ、あのしっぱ…謎の爆発も…?」
「いや、隠さなくていいですよ…がっつり食らいましたから…」
「あわわわわわわわ…」
「ま、まあそのことは後にするとして、用事を済ませてしまいましょう…」
第肆什参話 クレアさん×新魔法開発=爆発!? 完




