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第参什陸話 クレアさんの言ってた弓使い

「えーと確かこっちが闘技場だから、こっちかな…?」

闘技場の隣にあった闘技場とほぼ同じ大きさの建物に向かう。

「お邪魔しまーす。」

「へぇ、意外と大きいんだな。」

入ってすぐ右を見ると剣士たちが木造りの剣と盾で稽古をしている。

「えっと、クレアさんが言っていた人はどこに居るのでしょう…」

「まあ、こっち側は剣を使う人の修練場所みたいだから、奥に居るんじゃないか?」

「そうですね!じゃあ奥に行って探しましょうか!」

「奥に向かうなら…こっちじゃないか?」

左にあった如何にも奥に何かありますよ的なトンネルを進んで行く。

「うっ…眩しっ」

トンネルを抜けるとそこは超巨大なキャットタワー…とでもいえばいいのだろうか。そんな感じのでっかい塔がいくつも並んだ場所に出た。

「うわぁ~!すごいですね!」

「何だこれ…?」

とその時、

「あっ、何か動きましたよ!」

「ん…?なんだあれ?」

「動かないで!」

「誰だ!」

「動くと少しの間動けなくなってもらうけど」

「うっ…」

人捜しに来ただけなのに何故唐突に背後を取られねばならんのだ…そして恐らく足首、それもアキレス腱に冷たい金属質の物体がある。短剣でもあてがわれているのだろう。おとなしく従うしかなさそうだ…

「さて、じゃあ質問。貴方達はここに何をしに来たのかしら?」

「その質問は俺の足首に当たっているものを取ってからにしてもらおうか。」

「それはできない。私の質問に答えるのが先。」

「う~ん…分かった。話そう。」

抵抗すると本当に殺られそうなので渋々訳を話した。ちなみにシエルはもう一人にずっと同じ状況に陥らされてたらしい。恐怖のあまり声も出なかったみたいだけどな。

「へえ…つまり私を探しに来たと…事情は分かったから解放してあげる。」

「そうそう。お前を探しに…って、え?」

「え?」←シエル

「え?」←背後の奴

「「ええええええええっ!?」」←月斗&シエル

「え、もしかして私のことクレアから何一つ聞かずにここまで来たの?」

マジか…まさか探していた奴に背後に立たれていたとは…

「すみません!何一つ説明せずに来てしまって!」

「いや、別にいいわよ…次から気を付けてくれれば…」

「ま、まあ取り合えずお前がクレアが言っていた弓使い、でいいんだな?」

「そうね、自分で言うのも恥ずかしいけど私よ。名前はユリシア。」

「初めまして!私はシエルです!」

「俺は月斗。よろしくな。」

「はいはい、よろしくね。それで?貴女が私に教えを請いに来たって訳?」

「そうです!よろしくお願いします!」

「じゃあユリシア、よろしく頼んだぞ。」

「私まだ教えるとは言ってないんだけど!?」

「じゃ、二人で頑張ってな~」

「ちょっと、こいつ置いてかないでよ!?」

「よろしくお願いします!先生!」

すまないユリシア。俺にはもう手に負えん。頑張ってくれ。

第参什陸話 クレアさんの言ってた弓使い 完

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