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第弐什弐話 温泉で三人(+1匹)と

…えっと、なぜ俺はこんな状況に陥っているのだろうか。温泉の座敷に座っていて、右側の腕にシエルが掴まり、左側の腕に薫さんが掴まって、胡座の上にテトが丸まって寝ている。なお俺は上裸である。

「…えっと、お二人はなぜ俺の腕に掴まって居るんですか?」

「なぜだろうか?急に人の体温が恋しくなったんだ。」

「私はただこうしたかったので抱きついてみたんです♪」

薫さんはおそらくホームシック…というやつだろう。シエルは好奇心…かな?テトに至っては猫の気まぐれだな。

「あの…とても暑いです…離れてもらえるとありがたいです…」

「ああ、済まない。だがもう少しだけこうさせてくれ。」

「じゃあ、背中に凭れてもいいですか?」

「ああ、それなら少しはマシだろうから。」

ガラッ

テトを撫でながら2人とテトに熱された体を冷やしていると、温泉の扉が開き、エミリアさんが入ってきた。

「エミリアさん。なぜここに?」

「二人があまりにも遅いから迎えに来たのよ。それはそうと私も混〜ぜて♪」

シエルが背中に移り、空いたはずの右腕にエミリアさんが掴まった。もう一度言う、上裸である。

「とりあえず服を着させてください…」

「「「だめです♪」」」

「…」

5分後…

「じゃあ、そろそろ帰りましょうか。」

「おう、またきてな〜」

「にゃ〜ん」

「ありがとうございました〜」

「…」

王都に向かう道中で盗賊と戦闘して、現地で少女との出会いもあって、さっき温泉での出来事があったからかなり体力が無くなっていた俺は晩御飯を平らげるとすぐ眠りについてしまった。2日後にあんな事があるとも知らずに…

第弐什弐話 温泉で三人(+1匹)と 完

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