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第弐話 異世界と少女

……ッ!?

次に気がついて目を開けたときには鬱蒼とした森の中に立っていた。

本当に転生したみたいだな…

あの野郎…本当に人の話を聞かないな…

さて、転生できたはいいがこれからどうするか…

とりあえずアイツの言っていた「近くにある村」を探しつつもらったスキルでも

確認するかな… 独り言をブツブツ言い始めた次の瞬間

ガサッ

「!?」

「誰だ!」

「わわっ、待ってください〜」

そう言いながら音のした方から現れたのは白髪ロング碧眼の恐らく同い年ほどの少女だった。よかった、今は丸腰なので戦闘にはなりたくない。

「あの〜…」

「…何だ」

おどおどしつつも話しかけてきた少女は恐怖心を持ちつつ、好奇心を抑えきれない様子だった。

「あなたは一体どこから来たんでしょう?今ここの森で薬草を採っていたのですがどこにもいませんでしたよね?」

なるほど、自分のいたところに急に人間が現れたらそうなるだろうな。

「え〜質問に答えよう。」

「まず俺は神に殺され転生した?とでもいえばいいだろうか」

「転生…」

理解できない様子だが嘘ではないのでこれ以上説明のしようがない。

「なあ、俺からも質問していいか?」

「あっ、はいどうぞ」

「この近辺に集落のようなものはないか?とりあえず其処に向かいたいのだが。」

少女は腕を組んで五秒ほど考え、

「う〜ん…あっモクラド村のことでしょうか?」

「モクラド村?」

そんな村があるのか。

もしかするとそれがアイツの言っていた「近くにある村」なのか?

「モクラド村なら私の住んでいる村なのでいっしょに行きましょう!」

「ああ、よろしく頼む。」

「そういえば名乗っていなかったな。俺は荒神月斗。よろしく。」

「はい!私はシエルです!よろしくお願いします!月斗さん!」

ニッコリと笑いながら自己紹介をするその少女とこれからトラブルまみれの異世界生活を送ることになろうとはこのとき俺は微塵も思っていなかった。

第弐話  異世界と少女 完

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