第什漆話 王都へ出発
眠い…シエルが昨日言ったことが気になりあまり寝られなかった…
「ふわぁ〜。ん〜〜っ。」
「おはよう。なあ、昨日の夜寝る前に言っていたことは何だったんだ?」
「あ、おはようございます。昨日の夜言ったこと?」
「ほら、王都に行くって言ったよな?」
「王都に行く…あっ、そういえば説明してなかった〜!」
「シエル〜?朝ごはんできたわよ〜。」
「は〜い!すぐ行く〜!じゃあ、朝ごはん中に説明します。」
「おう、わかった。」
すでに見慣れた木の椅子に座り、朝食を取り始める。
「さ、昨日の夜のことを説明してもらおうか。」
「昨日の夜…?シエル貴女、説明してなかったのね…」
「はい!じゃ説明を始めましょう!」
「えーと、元々私達は王都に二週間に一度、作物。3週間に一度、肉や魚を売りに行っていたんです。」
「ほう…」
「で、今日が作物の日なのです!」
「なるほど…内容は飲み込めた。でも、王都まではどうやって行くんだ?」
「村長さんに馬車と馬を借りて行ってます。」
あの人そんな物持ってんのか…
「じゃ、早速出かけましょう!」
「はぁ…全く、いつもどこか抜けてるんだから。お弁当は作ってあるから持っていきなさい。」
「ありがとうお姉ちゃん!行ってきまーす!」
◇ ◇ ◇
「村長さ―ん!」
「おおシエルちゃん、今日も行くのかい?」
「はい!馬車貸してください!」
「良いぞ、いつものように家の裏から連れて行くと良い。」
「ありがとうございます〜。」
村長さんの家の裏から馬2頭を連れてきて、馬車を繋いだ。馬って意外と大きいんだな…向こうじゃテレビでしか見たことなかったから驚きだ。しかし、結構多くの積荷を馬車に乗せるのは意外と重労働だな。結構トレーニング代わりになりそうだ。
「じゃあ、行きましょう!」
第什漆話 王都へ出発 完




