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アイ

テストオワタ。モチベがだだ下がりの今日この頃、っていっても一昨日にSAOの2周目してきました。二次創作意欲が芽生え始めた今日この頃でもあります。あと、Twitter本格的に始めました。まあ、雑談が長くなってもあれなので、本文へどうぞ。

 研究室兼介護室

「うーん、これは何だ?」

 シオンは悩んでいた。目の前にある箱という言い方は正しいのだろうか。まあ、その箱を解析していたのだ。


「蒼のズボンから出てきたけど、どう見ても"失われた魔法"(ロストマジック)なんだよなぁ。」


 この世界の文明は21世紀前半に起きた第3次世界大戦(WW3)により1度失われたと考えられている。それでもたまに出てくるのだ。空から落ちてくる、地面に埋もれてるなど


「本当に何で蒼のポケットから出てきたんだ?」

 無断で持ち出していることはこの際放っておくとして、その箱は間違いなく失われた魔法であった。しかもこれは第3次世界大戦の最中に造られたものだ。魔法を打ち消す術式を持っているということはかなり高度な技術を持っている国のものだ。


「たしか"ニホン"っていったけな?」

 そうシオンは呟いた。そして、おもむろに時計を見る。


「……やべ。もうこんな時間か、遅れちまう」

 時刻は11時30分。ちょうどアオイの誕生日パーティーが始まる時間である。軽く身なりを整えた後、部屋の鍵をかけて出て行った。その数秒後、


「……音声コード認識。コードネーム:アイ起動します」(ちなみにアイとはAIからとったものである)

 発声といえばいいのだろうかその電子音声のもち主アイは直径5センチメートルの箱から姿を変えて身長が1メートル4、50の女の子に変身した。そんな質量がどこに入っていたのかは今となっては分からない。


「うーん……よく寝た。それにしても酷いじゃないですか、私のことを放っておくなんて!って、あれ?」

 アイは今更気付いた、誰もいないことに。暗いのはアイにとっては関係無い。


「あれ〜?でも音声で起動したわけだし近くにいるはずなんだけどなぁ……?」

 実を言えば時空を超えた故の反動で起動式の構築が遅くなったからなのであった。


「うーん、この手は使いたくなかったんだけどなぁ〜」

 若干困ったように考え込みながらも、アイはもう1つのことの方を真剣に考えていた。影野兄妹のことである。

「それにしても兄妹の絆か〜。あんな非科学的なことがあり得るのかな。まあ……いいや。とりあえず、見つけだすか。」


「スフィアサーチ!」

 と彼女は発声した。この魔法、正確に言えば現代化学におけるレーダーである。


「ふむふむ、いま2人(兄妹)は斜め上にいて近くに人が…………6人!?4人だったはずなんだけど増えたなぁ。その男女比が1:5と……。なにこのハーレム状態!早く行こうっと。乗り遅れちゃう」

 と言うとアイは施錠されていたドアを解錠し、丁寧にまた施錠し直すと蒼の元へ向かった。もちろん、最短距離を通って。しかし、アイはその一歩手前で立ち止まることになった。この状況に入っていったらどうなるか分からないからである。歓迎されるかもしれない。敵対されるかもしれない。そうなることを分かっていたので彼女は部屋の覗き見程度にとどめた。(十分まずいことなのだが)そのことに集中していたためかアイは気付かなかった。いや、気付けなかったと言うべきだろう。背後からやってきた人は透明化の魔法を使用し、音を立てないほど隠密に行動して来たのだから。そして、その男はガッチリと彼女の体を掴むと、いとも簡単に彼女を肩に担ぎ、隣の部屋に連れてった。


「で、どなたですか?あなたをお招きした覚えはないのですが。」

 アイは透明人間の姿を解いた人を見て驚いていた。手足は華奢でなぜ持ち上げられたのか不思議なぐらいだったからだ。この世界、魔法に入り浸っているヒトにとっては普通のはずなのだが、まあヒトじゃないし、この時代に今さっき来たばっかりだし……。とアイは思っていた。という彼女自身の世界に浸っていると、少女がじれったそうにアイを睨んでいた。いかにも「はやくしないと、魔法で(この世から)強制退場させますよ!」

 という形相だったので、アイは

「いちおう彼の関係者ではあるんですよ。でも……いろいろ複雑で……」

 その心象を察したのか少女は、


「じゃあ、お呼びいたしますか?」

 といった。それに対しアイは


「いや、今じゃなくていいですけどパーティーが終わるまで彼をここで待たせてくれますか?」

 と返答した。それに対し少女は少しの間、目を閉じ、


「了解が取れましたのでいいですよ」

 と言った。が、やられっぱなしで済ませるアイではなかった。


「ところであなた、よく見ると可愛いですね!どうせパーティー終わるまで暇ですし、お話しませんか?」

 と、からかいを込めたセリフを少女に向けて言う。少女は明らかに動揺した。アイは心の中で、「よっしゃ、かかった!」と思っていた。


「……いえいえ可愛いなんてそんな……。まあ、そうですね、侵入者を見逃さないという上ではそちらの方がいいかもしれませんね」

 大人びた口調でそうは言っているが子供らしいというべきか照れているところは隠しきれていなかった。この光景を微笑ましくのぞいているシオンの姿もあったり、なかったり。幸いか、彼女らには気付かれずにこの場を立ち去ることが出来たのだが、このことによりシオンはより迷走していた。


「一応、この屋敷には生体センサーが(といっても魔法だが)付いていたはずだよな。反応があれば僕のとこに連絡が来るはずなんだけど、それに引っかからないなんて彼女は何者なんだ?」

 そんなことを真剣に考えていたので、シオンは気付かなかった。正面から妹が来ていることに。


「お、にい、しゃま〜♪(お兄様)こんにゃところでにゃにをにゃしゃっていりゅんでしゅきゃ〜♪(こんなところで何をなさっているんですか?)」

 シホはいつもよりかなりハイテンションになっている。一応、念のため「酒は飲むなよ。」といっていたのだがこの妹殿は酒をお召し上がりになられたらしい。(ちなみに年齢は余裕でセーフである)まあ、あの仲良し兄妹はソーダでも飲んでいることであろう。で、現実に引き戻された原因であるシホに念のために質問をする。


「お前……まさか、飲んだか?」

 シホは少しの間考え込み、ハッ!と思い当たったように目を開く。そして


「じぇんじぇん(全然)、にょんでにゃいでちゅよ〜♪(飲んでないですよ)ましゃかおにいしゃま(まさかお兄様)、わたしをうたがっていりゅんでしゅか〜?(私をうたがっているんですか?)」

 確定だった。よく見たら足元もおぼつかないでいる。そのままシホはドスンとシオンに寄りかかりスースーと寝息を立ててしまった。そのせいか、先ほどまで覗き見をしていたドアが開かれた。


「おや、何か物音がしたと思えばご当主と妹さまでしたか、妹さまはそのご様子ですし…………まさかご当主。覗き見なんかはされていませんよね?」

 といっているのは、この屋敷の管理人兼メイド兼ギルド内1番の強化魔法の使い手、金野コンノ 友見ユミである。


「ま、まさか、ですよハハハ……。覗き見なんてしたら当主失格ですよ。」


「そうですか。ちなみに当主、ご存知ですか?この部屋の前に新しく映像クリスタルが配備されたそうですよ?」

 というのは、横から出てきたアイと名乗っていた少女である。


「で、先ほどご当主、覗き見なんてしたら……そのあとなんとおっしゃってましたっけ?」


「すいませんでした……確かに覗き見しました。許して下さい。」


「正直でなによりです。今回のことは他の人には話しません。しかし乙女の恥ずかしいところを覗き見したことには変わりありません。そうですね。あとで直々に関節技を決めてあげるので覚悟しておいて下さい。」

 すっかり立場が逆転されているにもかかわらず、


「ハイ……」

 と言わざるを得ないシオンなのだった。

いかがでしたか?テストによるモチベの低下。結果いつもより結構短めになりました。二次創作書きたいというより書いちゃってます。気分でそちらの方も投稿できたらなぁ。と思っています。ではまた次回お会いしましょう!

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