課題と暑さと友情。
夏の暑い日のお話。
ねえ、君は「自分の人生の主人公は自分」っていう言葉を知っている?
そうやって聞いてきたのは去年の夏、入道雲がモクモクと大きく成長していたとき。
夏休みの課題、読書感想文を書くのに苦戦し、悩んでいた私にそう友達の巴が話しかけてきた。
その頃、部活がうまくいかないことのストレスや、課題の多さからのイラつきで、とても悩んでいたからこそ、
話しかけられて嬉しかった。なぜなら、巴は唯一何でも言えるような友達だったから。
相談をしたあと、巴はこんな事を言った。
「ねえ、君は「自分の人生の主人公は自分」っていう言葉を。」
その時の巴は少し地面を見つめ、少し微笑むような表情をして、私にそのような言葉をかけた。
「他人に左右されるような人になっちゃいけないよ。出された課題にどう向き合うか、どう取り組むかなんて人それぞれなんだから。」
そのあと、ちゃんと課題をやった記憶がある。
読書感想文は適当に書いて終わらせたけど。
でも、それからよく本を読むようになった。夏の暑い中図書館を、無意識に何度も尋ねるような毎日を送っていた。
いや、もしかしたら巴の言葉の意味を理解できなかったから、意味を探求していただけかもしれない。
そんなことを思い出しながら、また課題を目の前に、ヤケクソになりながら問題を解いている。
夏は今年もとても暑い。先日、過去最高気温を更新したらしく、地球温暖化の現実を改めて突きつけられた。
今日も、終わっていない課題と対面して少しずつ終わらせていく。
夏はなぜこんなにも用事が多いのか。夏祭りに、夏休み、そして課題や夏期講習にプールや海水浴。
セミの鳴き声がとてもじゃないけど鬱陶しい。
暑い日差しの下、去年のようにアイスを頬張るのにもどんどん溶けて、やがて熱されたアスファルトに甘い水たまりができる。
周囲に歌声を聞かせているミンミンゼミは夏の主人公なのではないかと、ふと私は疑問に思った。
そもそも季節とやらに主人公がいるかどうか、私にはわからないけれど、この夏には少なくとも、去年の暑さも持ってきたくせに、最後は残して帰りそうだ。
ー少し改善ー
暑さよりも涼しさをどうか私にください。




