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詩全集3

明滅を繰り返す

作者: 那須茄子

言葉にしようとすればするほど

努力は尽きない

苦しみは離れない


今だけは

誰もいない

泣いてもいい

今夜は早く眠りにつこうよ


あなたの言いたいことは

よく分かる


この頷きが

あなたには

分かったふりをしているように

見えるかもしれない


言葉にしようとすればするほど

努力は尽きない

苦しみは離れない


それはあなたも同じでしょう


強がりたくはない

でも声を掠れさせれば

そこから一気に溢れそうで怖い


今だけは

止まっている

誰もいない

二人の中

泣いてもいい

拭うものもある


改めて見ると

随分とあなたは

目の下にクマが深くできてる


それじゃ

せっかくの美人が台無しだよ

今夜は早く眠りにつこうよ



言葉にしようとすればするほど

努力は尽きない

苦しみは離れない


それでも

それでも

あなたと私は

この夜を明かさないといけない

どんな明日があるかも

知らないけれど


きっとそれも

言葉にしようとすればするほど

底は尽きない 

努めることが常に

苦を伴う当たり前の世界


それでも

それでも

あなたと私は

この夜を明かさないといけない

どんな明日があるかも

知らないけれど


満たない月が浮かぶたび

私はずっと揺蕩っているようなの

流されていくところまでゆっくり

先がぼやけたまま




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