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三日月にタピオカ

作者: 今井キマリ

高野幸雄は、


初めてタピオカドリンクを飲んだ。


もう見た目も完全に


中年であるが、


人のいない店で


遅めのブーム体験。


なんだか甘かった。


一番甘そうなココナッツミルクにしたが、


それにしても甘かった。


なんだか嬉しい。


鬱を患ってから、


こんなに、


字の如く、


甘い体験ができるのは


奇跡みたいだった。


涙がでる。


7歳くらいの少女に見られて、


慌てて涙を拭った。


淋しさはない。


"人生は辛いものだ。"


ドクターに言われた意味がわかる。


ただ感謝すれば良い。


ただ感謝して生きればいい。


復職して一ヶ月。


一年のブランクを他人は責めない。


ただ白くて甘い飲み物が


活力をくれた。


今日の夜は三日月らしい。


少し夜更かしをして、


みようと思う。


嫌われても自分自身が好きなら


それで必要十分条件は満たしている。


あとはできる限り周りに


迷惑をかけないこと。


三日月にはきっと、


今日の答えが書いてある気がする。



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