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67.≪幕間・女子会≫ 3人寄れば

 ロバート達が男同士でむさくるしい話をしている頃、実際に顔を合わせた途端にクリスティーナに無理矢理引っ張られてこられたレティとエルザは、3人で女子会と称したお茶会をしていた。

 レティは、若干緊張気味であるが、エルザは特に気にした様子もなく平常通りだ。

 既にお茶とお菓子は準備されている為、侍女は全て下げられ、部屋に3人きりとなっている。


「では、ここには3人きりだから、何も遠慮はいらないわ。まずは馴れ初めから聞いていこうかしら。一応、あの子からは事情説明ということで聞いているけど、やっぱり男の側からの話だと全く情緒が無いでしょ。やっぱりうら若き女の子の側から話を聞きたいわ。」

 クリスティーナがご機嫌に話を振る。

 レティは、横を見ながら、うら若き???と思ったが余計なことは言わない。ロバートとの出会いから順番に話していくうちに緊張も解け、段々と頬を染めながらロバートに対する惚気話になっていった。

 エルザも、母の古龍を助けて貰った件から説明するが、それ以降は基本的にレティと同じだ。


 2人の話をニコニコしながら聞いていたクリスティーナだったが、出会ってから今までの凡その話を聞いた後、肝心の聞きたかった話題を出す。

「それで、赤ちゃんについてはどうなの?2人とライアンの子なら可愛いでしょうね。・・・ただ、おばあちゃんとは呼ばせないでね。ここ大事だから。」

「え~、それは・・・」

 レティとエルザが顔を見合わせ、顔を赤くして言い淀む。


「えっ?まさか、まだそういうことに至ってないの?確かにあの子は奥手っぽいところが・・・。」

「「えっ!?」」

 クリスティーナは、大きな誤解をしていたが、2人からすると聞き捨てならない言葉が聞こえた。誰が奥手だ!?

「ち、違います。誤解です。野営の時以外は毎晩のように可愛がってもらって・・・、ってあわわわわ。」

 レティが誤解を解こうと慌てて説明したが、途中で恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にして俯く。

「まあ!何て初々しくて可愛らしいのかしら。でも安心したわ。ちゃんとやることはやっているのね。それでそれで?あの子ってば貴方達をちゃんと満足させられているのかしら?その手の経験は無かったはずだから。」

「「・・・」」

 

「今は3人しかいないわ。ここだけの話にするし、勿論あの子に何か言ったりしないわ。ねぇ?」

「・・・、正直言いますと、旦那様は、ベッドの上ではとても意地悪です。」

「はっ?」

 クリスティーナが若干間の抜けた声を出す。

「まず、コトに及ぶ前にじっくりと時間をかけて私の体をほぐします。本当にじっくりと、それこそ腰砕け状態になるまで。そんな風にされて、ぐったりと疲労感漂う状態の私を更に攻め立てるのが大変お好きなようです。そして、私が恥ずかしがる様子を見ると更に興奮されるようです。交わってからも、絶え間なく攻められて息も絶え絶えな状態で許しを乞うのですが、尚更容赦無く攻め続けられて最後には気を失って・・・。あっ!でも、私は決して嫌な訳ではなく、寧ろ旦那様に虐められて嬉しい・・・。」

「レティ、レティ!落ち着いて。」

 何かに憑りつかれたように、恥じらいもなく話すレティをエルザが止める。

「はっ!?私は何を・・・。」

「良かった。戻ってきたようね。」


「でも、旦那様は本当に私達を恥ずかしがらせて楽しむところがあるわね。目隠しして腕を拘束したり、お尻だけを執拗に攻めたり・・・。初めてのときは、もう顔から火が出そうだったわ。」

 生々しい話をされて、聞きだしたクリスティーナも赤面し、太ももをすり合わせてモジモジしている。

「そ、そうなの。思った以上に充実しているのね・・・。ちょっと息子に引いてしまうけど、少し羨ましい・・・。」

 最後の方は極小さな声で呟いているが、2人には聞こえている。エリックとクリスティーナは、貴族同士の政略結婚ではあるが、元々幼馴染みで実質恋愛結婚に近く、今でも深く愛しあっている。ただ、エリックは見かけによらず繊細で、クリスティーナに無理を強いるような荒々しい行為は無かった。


 そうして、妙に生々しい話が続いた結果、その夜、エリックは、夕食後、早々にクリスティーナによって寝室に引っ張り込まれ、これまでになく激しい夜を過ごすことになった。ロバートに弟か妹が出来るかもしれない。

 

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