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33.捜索

 依頼の話がやっと終わったので、食事をしに街中へ繰り出した。

 色々な魚介類メニューがある食堂を選んで中に入った。


「しかし、面倒くさい依頼を押し付けられたな。」

「でも旦那様、すでに死んでる可能性も高いですが、どうされます?」

 生きてれば、≪探知≫範囲を広げればすぐ見つかるだろうけど。

「鎧とかの遺品でもあれば持って帰るさ。まあ、失敗の罰金を無しにする契約にしたから、気負うこともないよ。ああ、料理が来たよ。まずは食事を楽しもう。」


 新鮮な魚は旨かった。生でも食べれるのはここだけだろうな。

「レティ、魚の捌き方って分かった?生のまま買って収納しておけば、時間経過ないから悪くならないよ。」

「大丈夫です。さっき見てたので。大量に買っていきましょう。」

「これが何時でも食べれるのね。さすが旦那様。」


 レティもエルザも魚が気に入ったようだ。

 その後、生の魚と屋台で調理済みの魚介類も大量に購入して収納しておいた。

 調味料も多量に補充し、生魚用にこの町で見つけた魚醤も購入した。


 夕方を過ぎていたので、一番良さそうな宿を探して入ると、

「すみません。3人以上の部屋は全て埋まっております。2人部屋を2部屋ではダメでしょうか?」

 まあ、他に風呂有りの宿を探すのも面倒だし仕方ないな。

「じゃあそれで。」

 料金を払って部屋へ行く。部屋割りはレティとエルザを一緒にした。2人とも不服そうだったが。



 食い過ぎて、もう食べる気もしないし、風呂に入ってとっとと寝るか。

 うつらうつらしていると、コンコンっとノックされた。

 ん?エルザか。どうしたのかな。とりあえず中に入れる。


「私も旦那様と繋がりを強くしたい!妻って言ってくれたでしょ。」

 部屋に入るなり、エルザが思い詰めたように言う。って、そういう意味だよな、と思っていると

「レティには、色々聞いて、ちゃんと話して承諾を得てきたわ。」

って何を話し合ってんだ!?でも、

「分かった。本来俺から言うべきなのにな。いいんだね?」

「もちろんよ。」

「じゃあ、こっちおいで。ただし、まだ子供は待って。」

と、ベッドに誘い、いつもの魔法をかける。

 そして、文字通り繋がり、優しく色々と恥じらいってものを教えてあげた。




 横でエルザが疲れて眠っているので、更に≪睡眠≫魔法をかけて、朝までぐっすり眠らせる。

 それから隣のレティのいる部屋へ行き、寂しそうにしていたレティにもたっぷり愛情を注いだ。

 ただ、初めての朝に隣にいないのはマズいので、夜が明ける前にエルザの元に戻った。




「おはよう。」

 しばらく寝顔を見た後、エルザに声を掛ける。

「おはよう、旦那様・・・っ!」

 バッと、エルザがシーツを体に巻き付けて体を隠す。徐々に顔が赤くなる。

「どうしたの?」

と、聞きながら、エルザを抱き寄せて、チュッっとキスをする。

「レティから夜の旦那様は凄く意地悪って聞いていたけど・・・。」

「けど・・・、どうだった?」

「もの凄く意地悪だったわ。」

 相変わらず真っ赤な顔のまま、シーツで体を守るようにぎゅっと握っている。

 うん、今までなかった恥じらいが出てきたな。

「そうか・・・、嫌だったか・・・ふぅ。」

と、盛大に残念そうにしてみると、

「嫌なんて言ってないわ!・・・って、もうっ!、それが意地悪なのよ。」

「ごめんごめん。さて、レティが寂しがってるかもしれないから、声を掛けてきて。朝食に行こう。」

「もう。チュッ!」

と、今度はエルザからキスして、隣の部屋へ行った。



 朝食を食べた後、早速ダンジョンへ向かう。

 ダンジョンの入口で、冒険者の列に並び、ダンジョンの中に入った。

「じゃあ、ここからは急ごう。エルザには俺が≪身体強化≫掛けるよ。素でも十分身体能力高いけどね。ランクEの魔物なんかはまるっと無視して行くよ。」


 3人で突っ走る。低ランクの冒険者では姿を捉えられない筈だ。

 一気に、10階層まで到達し、ボス部屋に入る。ここまで、角猪、オーク等食肉系の魔物は、移動スピードを落とさない程度に狩った。

 10階層ボスは、オーガ5体にトロール1体だ。思ったよりランクが高いが問題なく瞬殺して次に進む。

 15階層で、小屋を出し≪認識阻害≫≪結界≫を掛け、1泊することにした。

 <平原>と違い洞窟系なので、明るさで時間を判断できない。あくまでも体感で夜と判断した。

 食事は、肉中心だが、魚介類も混じり、更に豪勢になった。

 小屋の風呂を3人で入れるように更に拡張して、3人で入った。



 翌朝、また駆ける。一気に20階層に到達した。途中どうしても進行方向にいる邪魔な魔物は狩って収納した。オークキング、オーガ、トロール、鎧熊等だ。

「さて、20階層に来たから、≪探知≫範囲を広げよう・・・、コレ・・・かな?反応薄いな。」

「それだと思います。ボス部屋の手前のようですから、ボス部屋から撤退した後重傷で動けないのでは?」

「じゃあ、急ごう。」

 全力で駆けて、救出に向かった。


 ≪探知≫で見つけた場所に着くと、3人の冒険者が意識も無く倒れていた。

 上級ポーションを取り出して、傷に掛け、3人ともに口から飲ませる。

 別に全回復させる必要もない。最悪連れて帰るまで命を繋げばいい。

 3人の中で、一番高そうな鎧をきている若者は右腕が肩から無かった。他の2人のうち1人は腹に穴が開き、もう1人は両足が折れていたが、ポーションで治っている。若者の欠損は上級ポーションでは治らないが、俺達がそこまで治療する義理は無い。冒険者は自己責任なのだ。


「ん、んん。私たちは一体???」

「気が付いたか。あんたは、ヨークシャー子爵子息マイケルで間違いないか?」

「ああ、間違いない。私がマイケルだ。」

「よし、あんたの捜索依頼が出ているので、連れて帰る。もう歩けるな?」


「レティ、エルザ、ボスを倒してくれ。21階層まで行った方が早くダンジョンから出れる。」

「「了解。」」

 ボスは、サイクロプス5体だったが、彼女達の敵ではない。倒して収納する。


「よし、ボスは片づけた。とっとと帰るぞ。」

と、3人に声を掛ける。

 3人は、助かった安堵なのか、ボスを倒した戦いに対する驚愕なのか、呆気に取られている。

「ほら、行くぞ。」

「ああ、分かった。」

 催促してついて来させた。


 21階層の安全地帯で到達登録して、ダンジョンの外に出た。

 3人は相変わらずぼーっとして反応が薄い。

 客待ちをしている馬車を捕まえて、3人を乗せる。

「港町まで頼む。」

「これは4人乗りだよ。」

「ああ、乗るのは3人だけだ。俺たちは歩いてついていく。」

 3人分のお金を払い、出発した。まだ昼前だ。夕方までには港町につけるな。


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