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オウム返し

作者: 雪つむじ

まるでオウム返しのように

僕の発した言葉のままを

そのまま繰り返しているようで


もしもそれがあなたの中の

成長の証だとでも言おうものなら


僕はそのクチバシの中に

息ができなくなるくらい

愛情という名前を彫った

ナッツを詰め込んであげようと思う


自分の体を通していない

そんな言葉に価値はない


誰かの語った言葉のままを

繰り返していることが全部

成長だと思っているのなら


ほんの一言二言だけを

変えて自分のものにしたと

本気で思っているのなら


そのクチバシが割れてしまって

もう喋りたくなくなるくらい

硬いナッツを詰めてあげるよ


えぇ

もちろん殻のまま


咀嚼できない言葉のナッツを

ありがとうございました。

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