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わたしと雨。

作者: 如月冬華


今日も雨。


少し曇ったあなたの声はわたしを不安にさせる。


今日は誰と一緒にいるの。

あなたの中にわたしはいるの。


優しく微笑む道化師。


わたしはいつも同じ言葉を紡ぐ。


大丈夫。あなたがいるからわたしは幸せだよ。


少し晴れたあなたの声にわたしは一瞬の安らぎを得る。


あなたは去っていく。わたしの知らない闇の中へ。


この嘘の幕引きはいつ行われるのだろう。

わたしの心の雨は止むことはない。


ああ今日も雨。


明日は晴れるだろうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] 久しぶりの短編、染みました。 解釈は人それぞれ。短くても無限の広がりがそこにはある。 心を洗い流す雨もあれば、身を灼く太陽もある。 彼女にとっての雨が、新しい意味を持つことを願うばかり…
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