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恐ろしい習慣
恐ろしい習慣
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何もない
いや、あるにはあるが
何もない
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誰かが声をかけて来た
その言葉に応じるかのように
立ち上がり着いていく
着いていった先には
装備を揃えた生き物がいる
また声をかけられた
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先程の生き物は既に消える
まるで何も無かったように
いや、消えたのではなく
消したんだ
生き物は生き物でなくなり
何もない骸になったのだ
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その場でボンやりとしていると
声をかけられた
どうやら用事は終わったらしい
武器の手入れのために
その場を歩き出す
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一応、意思と言うものは存在するが
基本みずから行動することはない
何もない時は何もしない
それが当たり前だからだ