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第一〇七話 アンガ・バザール

※ゲテモノ食い(昆虫食)の描写があります。苦手な方はご注意ください。


「ふわあ~! グニド、みて、みて! このおようふく、かるくてひらひら~!」


 とはしゃいだルルがくるりとその場で回ってみせると、彼女の体をすっぽり覆う薄布の膜がふうわりと風を(はら)んだ。向こう側が透けて見えるくらい薄いあの布は、大陸の人間たちが〝(うすぎぬ)〟と呼ぶものらしい。そしてモアナ=フェヌア海王国(かいおうこく)で織られた紗は〝モアナ織り〟と呼ばれ、大陸でも人気が高いとか。


 何故か自分の手柄のように得意顔をしたヨヘンの解説を要約すると、モアナ織りは〝海蚕(うみかいこ)〟と呼ばれる(エルテーブ)が吐き出す細い細い糸を使って織られたもので、海王国ではこれを赤やら黄色やら緑やら、とにかく華やかな色に染め上げて服にする。

 そうしてできあがる美しい衣装が、現在ルルが身にまとう〝ペペ〟と呼ばれる民族衣装だ。竜人(ドラゴニアン)にとってはいささか発音するのが難儀な名前だが、ペペはとにかく軽くて涼しくて、常夏の海王国で暮らすには欠かせない品らしい。


「おやおや、ほんにこの子はめんこいねえ。まるで小さい踊り子さんだわ」

「そうねえ。だけどちょっと肌が白すぎるのが心配ね」

「でも、髪の方はなんて素敵な色でしょう。青みがさした黒髪だなんて、とっても縁起のいい色ね」

「ちょいとお父さん、よかったら服だけじゃなくて貝飾り(アンガヘル)も買っていったらどう? きっとお嬢ちゃんの髪に似合うわよ」

「ムウ……オレ、〝オトウサン〟、チガウ……」

「あー、じゃあそっちの貝飾りももらうから、少しだけマケてくんないかな、お姉さん。そしたらこっちも無名諸島で仕入れてきた浜蝸牛(ハママイマイ)の殻を安く(おろ)すよ?」

「んまっ、やだよこの子は。ちょいと聞いたかい? 〝お姉さん〟ですって」

「さすがは狐人(フォクシー)の娘さん、商売上手やねえ。ほんならご要望どおり、ちょっとだけ負けてあげましょ」

「まいどあり~! いやあ、やっぱ海王国のお姉さん方は話が分かるな~」


 などとにこにこしながら、隣ではラッティが勝手に話を進めている。が、彼女が〝お姉さん〟と呼びかけたのは、先程からルルを使って色んなペペの着せ替えをしているモアナ人の老婆たちだ。未だ人間(ナム)の年齢を見分ける能力にはあまり自信のないグニドでさえ、ひと目でかなりの高齢だと分かるしわくちゃの女たち。


 グニドのハノーク語の知識が正しければ、彼女らはどう見ても〝お姉さん〟という単語の範疇(はんちゅう)には入らないような気がした。しかし呼ばれた方の女たちはラッティの間違いを指摘するでもなく、むしろ欠けた歯を見せて相好を崩している。

 何だかみんな上機嫌だ。ひょっとすると、ラッティが〝浜蝸牛の殻〟と呼んだ丸い渦巻き模様の貝殻がよほどお気に召したのだろうか。確かにあの貝殻は陽に(かざ)すと表面がキラキラと七色に光って見えて、とても綺麗だけれども。


「ヤーウィ! この頭のじゃらじゃら、かわいいっ!」

「ほほほ、そうでしょうとも。貝飾りは海王国の伝統ある工芸品だからね。お嬢ちゃん、大事に使うんだよ」


 ほどなく老婆たちの(しわ)だらけの手によって(くく)りつけられた、平たい貝殻の髪飾りを見て大満足のルルを連れ、グニドたちは木の柱に布の天井を張っただけの露店(みせ)を離れた。そこは碧都(へきと)マリンガヌイの中心地──アンガ・バザール。

 飛空船(ふね)を降りた港から市街地を通ってバザールへやってきたグニドたちは、広大な円形広場にところ狭しと建ち並ぶ店々を思い思いに巡っていた。

 一度は街に入ったところで竜人や鰐人(クク)を珍しがる人だかりに囲まれ、どうなることかと思ったものの、とりあえず今のところは穏便にバザール見学ができている。

 というのもグニドたちに同行しているマドレーンのおかげで、いつまで経ってもバザールに辿(たど)()けそうもないのを見かねた彼女が、


「私は早くパパイヤパイが食べたいの」


 と言い捨てるが早いか、グニドとクワトに〝凡化(ニル)〟の魔法をかけたのだ。

 この凡化という魔法には、何でも対象に対する他人の興味関心を削いでしまう作用があるとかで、普段は口寄せの民が人目を忍んで出かけるときなどに使われるものらしい。これがかかっているとどんなに目を引く人物であろうとも、路傍の石や空気のごとく人の意識に上らなくなるというのだ。

 そして実際魔法にかかってみると、なるほど、確かに効果は覿面(てきめん)だった。

 何しろ初めて目にする獣人にあれほど熱狂していた大衆が、パチンとマドレーンの指が鳴った途端、一斉に夢から覚めたような顔をして、


「あれ? おれたち、何してたんだっけ……?」


 などと首を傾げながら、ぞろぞろと立ち去っていったのだから。


「おっ、来た来た! おーいラッティ、こっちだぞ!」


 ほどなく買い物を済ませたグニドらがバザールのはずれへ移動すると、どこからともなくヨヘンの呼ぶ声がした。振り向けばぎゅうぎゅうに軒を連ねる露店の裏側に、買い物客が座って休むための腰かけがあって、そこに並んで腰を下ろしたヴォルクとクワト、そしてマドレーンの姿が見える。

 ぶんぶん激しく手を振るヨヘンは、今日も今日とてヴォルクの頭の上だ。


「あら、お帰りなさい。ずいぶん遅かったけど、何を買い込んできたの?」

「いやぁ、それがちょっと生地屋と小間物屋を覗くだけのつもりが、途中で服屋の粋なお姉さん方に捕まっちゃって……せっかくマリンガヌイ観光に来たならペペの一着でも買っていけって言うんでさ。ほら、ルルがこのとおり」

「クワト、みてー! ルルのふく、ひらひら!」


 と、嬉しそうにクワトへ駆け寄ったルルのいでたちは、あの()()()()たちの店で最後に着せられたもののままだ。

 胸のあたりまでしか布がない半袖の上衣の胸もとには花の形をした留め具(ブローチ)があって、そこから鮮やかな黄色のモアナ織りが垂れている。モアナ織りはうなじの部分にある金の輪っかに結わえられているのを、ああして留めているらしい。

 さらに腰回りには花模様が刺繍された赤い布を巻き、その下にもモアナ織りで作られたすけすけの脚衣をはいている。谷を出てからというもの、頭と腕を通すだけの貫頭衣(かんとうい)ばかり着ていたルルにとっては、未知で新鮮な着心地なのだろう。


「ウヌ……ルル、ヒラヒラ」

「そーだよ、ひらひらだよ! あとねぇ、ほら、あたまの貝がらもキラキラでじゃらじゃらなのっ! かわいいでしょ?」

「キラキラ……ジャラジャラ……カワイイ……」

「この貝飾りの下がり……色硝子(いろがらす)もそうだけど、こっちは本物の真珠じゃない? 螺鈿(らでん)の細工も凝ってるし、かなり高かったんじゃ?」

「いや、ペペとの併せ買いでちょっとマケてもらったんだ。交換条件で無名諸島産の浜蝸牛を安く売るって交渉したらノッてくれてね」

「ええっ。無名諸島の浜蝸牛は海王国のに比べてひと回りもデカいから、ちゃんと売れば結構な値がついただろ? なのに安売りしちまったのかよ!?」

「バカね、兄さん。あんなに大きくっちゃ、せっかくの浜蝸牛でも加工が難しいでしょ。浜蝸牛の殻は高級なパイプの火皿や(かんざし)の飾りなんかに使われることが多いから、大きすぎるとかえって使いづらいのよ」

「だ、誰がバカだ! そんくらいオイラだって分かってるっつーの!」


 と、人の頭の上で地団駄を踏むヨヘンに、踏み台にされたヴォルクはちょっと迷惑そうだった。そんなヨヘンを見てやれやれと呆れ顔をしているポリーやアルンダとも、服屋でルルの着せ替えが始まる前に連れ立ってあちこち店を覗いたのだが、それでもまだバザールのほんの一部しか回れていないような気がする。

 まるで色とりどりの天幕によって作られた、地上の大地の肚(レドヌ=ダオル)。迷宮のごとく複雑で広大なバザールの景観を眺めると、グニドはそう思えてきた。


 ラッティの話によれば、一応売り物の種類ごとに──たとえば服屋、武具屋、食い物屋という風に──バザール内では出店できる区画が決まっていて、似たようなものを売る店はある程度まとまっているらしい。が、その区分けを記憶するだけでもだいぶ骨が折れそうだ。並んでいる店の数も尋常ではないから、全部見て回ろうと思ったら恐らく一日では足りない。そこにモアナ人や行商人、旅人、傭兵、果ては見たことも聞いたこともないような獣人まで、とにかく大勢の客が詰めかけているのだから、あまりの熱気と喧騒にグニドは目が回ってしまいそうだった。


「あー、しかしアタシも腹減ってきたな。ヴォルクとクワトは何食ってんの?」

「俺は海獣(ジュゴン)の肉だけど……クワトは島蠍(しまさそり)大毛蜘蛛(おおけぐも)の姿揚げ」

「ヒィッ……!? く、クワトったら、どうしてわざわざそんなものを……!?」

「さあ……なんか串揚げ屋を眺めたまま動かなかったから買ってあげたんだけど。蜘蛛や蠍は無名諸島でも食べられてないから、珍しかったんじゃないかな?」

「しかもいざ食ってみたら、意外と気に入ったみたいだぜ、こいつ。なんせ最初に買った二本をたいらげたら、同じ屋台に飛んでいって今度は自分で買ってきたし」

「ていうか鰐人って虫も食べるんだな……グニドは基本肉しか食べないのに」

「うふふ、だったら竜人くんも試しに食べてみたら?」

「そういうマギステル教授は何を召し上がってるんですか?」

「私はもちろんマリンガヌイ名物、ココナッツクリームたっぷりのパパイヤパイとトロピカルジュースよ」

「わあっ、おいしそう! ポリーさん、ポリーさん! お金はアテシが出すから一緒に食べましょ! アテシひとりじゃ全部食べきれないから……」

「ふわあ……! しろいふわふわ……! ラッティ、ルルもあれ、たべたい!」

「んじゃ、休憩がてらちょっと屋台も見てくるか。グニド、アンタも来る?」

(オン)。オレ、ニンゲンタクサン、疲レタ……少シ、休ム」

「じゃあ、グニドもジュゴン肉、食べる?」

「ジュゴン、トハ、ナンダ?」

「えっと……海に()んでる草食獣って言えばいいのかな。海王国では〝海の牛〟とも呼ばれてる生き物の肉だよ」

「海ノ牛……牛、ハ、ソウカ、(エヴィーブ)カ。ナラバ、オレモ、食ウ」

「ん。パイ料理と並んで海王国名物と言われてるだけあって、おいしいよ」


 そう言ってヴォルクが差し出してきたのは、人間のひと口サイズに切り分けられた肉を串に刺して焼き上げた料理だった。

 網の上で焼かれたのか、交差する焼き目がいくつも入っている。それを隣に腰かけながら受け取り、しげしげと眺めてからグニドも口に入れてみた。

 もちろん竜人の口の大きさは人間の比ではないから、肉をひとつずつ引き抜くなんてことはせず、串の根もとまでかぶりついて一気に引き抜く。


 そうして牙の間から木製の串を引き出しつつ、舌の上でてらてらと脂をまとった肉を咀嚼(そしゃく)した。うまい。余計なタレや香辛料は一切使われていないようで、ほんの少し振りかけられた素朴な塩の味が肉のうまみを引き立てている。

 焼かれた牛の肉というのはやや硬くなるものだが、ジュゴンなる獣の肉は弾力こそあれ、やわらかかった。噛むたびに溢れる肉汁はほんのりと甘みを帯びている。


 これはうまいな、と、一瞬で裸になってしまった串を見つめながらグニドは眼を輝かせた。どうせなら焼いたものではなく生でも食ってみたいところだが、しかし海の牛とはどんな生き物なのだろう。竜人でも狩れるだろうか?

 グニドがそんなことを考えながら肉を飲み込み、口の周りについた脂をぺろりと舐め取っていると、不意に横合いからまた何か差し出された。


 見れば、今度も同じ串に刺さった()()ではあるが、少なくともジュゴンの肉ではない。茶色がかった黒色に、枝のように伸びた八本の脚……。

 そう、どう見ても蜘蛛(レディプス)である。しかも尋常でないほどにデカい。

 (エカンス)(モネヴ)はラムルバハル砂漠に人より大きいものがいたからさして驚かないが、ここまで大きな蜘蛛は初めて見た。揚げられて脚が閉じているため分かりにくいものの、生きていれば恐らくルルの顔ほどもある。


 差し出してきたのは言わずもがなクワトだった。

 よくよく見れば彼は同じ蜘蛛が刺さった串を他にも二、三本手に持っている。どころか、数匹の小さな蠍が並んで串刺しにされたものまで携えているではないか。

 クワトはそのうちの蜘蛛の方を、さも「食え」と言わんばかりに近づけてきた。

 ヨヘンの言うとおりよほど気に入ったのか、心なしか眼が輝いている。

 つまり善意の施しだ。グニドは何とも形容し難い心境でそれを受け取った。


「ム、ムウ……コレ、本当ニ、食エルカ……?」

「そいつは大毛蜘蛛っていう、世界最大種の蜘蛛だ。海王国にしか棲息してない固有種で、モアナ人は酒のつまみによく揚げて食うらしい。オイラも昔、脚のとこだけちょこっともいで食わせてもらったことがあるが……まあ、うん、食えるぜ。一応、物理的には」

「ダガ、蜘蛛ハ、毒ガアル。毒、食ッテモ平気カ?」

「世界中すべての蜘蛛に毒があるわけじゃないわよ。特に大毛蜘蛛は、毒を持たない代わりに巨大化することで島の虫たちの頂点まで上り詰めたって論文がウチの大学から出てたわ。つまりソレは食べても安全な種類の蜘蛛ってこと」

「マドレーンさん……絶対楽しんでますよね?」

「うふふ、まさか。私はただ、年長者として未知を体験することの素晴らしさを説いてるだけよ」


 と、何やら白い蜜のようなものがたっぷり乗った菓子をおいしそうに頬張りながら、マドレーンがにこにこして言った。彼女が見るからに上機嫌なのは、念願のパパイヤパイなるものを食べられて満足しているからか。否、違う。

 ヴォルクの言うとおり、絶対にグニドの反応を楽しんでいる。とはいえ同じ肉食のクワトが、まだ使い方もよく分かっていないだろう貨幣(こづかい)を握り締め、喜々として買ってきたというのだから恐らく食えないものではない……はずだ。


 そう信じることにして、グニドはごくりと喉を鳴らしてから、恐る恐る大毛蜘蛛とやらの姿揚げを口へ運んだ。先刻のジュゴンの肉と同じ要領で丸ごと口の中へ入れ、今度は牙で噛むのではなく、口蓋(こうがい)で押し潰してみる──硬い。

 舌に突き刺さるような食感のこれは脚か。

 しかも蜘蛛の全身に毛が生えているせいで、何だかとてもイガイガする。

 が、それを(こら)えて、さらにうんっと口蓋に押し当ててみたところで驚いた。


 何故ならカリカリに揚げられた蜘蛛の殻が破れて、中からやわらかな身が飛び出してくる感触があったからだ。しかもこの身というのが、まろやかな口当たりで少し液状に近いとすら感じる。ルルが赤ん坊だった頃、よく吸わせていたクリムの木の樹液──白竜酒の原料にもなっていた、あの甘くてとろみのある白い蜜──に似た舌触りだ。そいつが甘辛く味つけされた殻の味と絡み合い、意外にも、うまい。


「ムウ……コイツ、毛ガ邪魔……ダガ、味ハ、ウマイ」

「えぇっ!? おまえさんもイケるクチかよ!?」

「ウム。鰐人族ノ里(イング=ハンユ)デ食ッタ、フィラルクノ肉……蜘蛛ノ中身、アレガ、溶ケタノニ似テイル」

「ああ……だからクワトも気に入ったのかな? 大毛蜘蛛の身は意外とサッパリしてるとは聞いてたけど……」

「ちなみに島蠍の方も、蠍なのに毒がなくて花や果実を食べるから、ほんのり身が甘くておいしいらしいわよ。こっちは砂糖と小麦粉をまぶして揚げたお菓子としてモアナ人に親しまれてるって、確か昔マナが言ってたわ」

「女王!? 女王陛下も蠍食ってたんですか!?」

「モアナ人は海蠍(うみさそり)も食べるしね。これだけ蠍料理が普及してるんだから、王宮の食卓に並ぶこともあったんじゃない?」

「お、おぉぉ……その食レポは冒険記に載せるべきか否か激しく迷うぜ……!」


 などとヨヘンが頭を抱えて呻吟(しんぎん)するうちに、食い物を買いに出ていたラッティたちが戻ってきた。ルルはマドレーンが食べているのと同じパパイヤパイを買ってもらったらしく大はしゃぎだ。しかしパイの上にたっぷり盛られたココナッツクリームなるものが曲者で、おいしい、おいしいと言ってパイをひと切れ食べ終える頃には、ルルの手や口周りはクリームでベタベタになっていた。


 おかげで鼻の下に白い(ひげ)が生えたようなありさまになっているルルを見て、グニドはやれやれとクリームを拭い取ってやる。が、いくら手巾で擦っても、頑固なベタベタはなかなか取れない。せめて手巾を濡らしてこられればいいのだが、果たしてこの広大なバザールの一体どこに水場があるのだろうか。ひとりで探しに行ったら、グニドは二度とここへ戻ってこられないような気がする。


「ラッティ」

「ん?」

「ルルノ手、トテモ、ベタベタダ。洗イタイガ、ドコヘ行ケバイイ?」

「あー、そうだな……じゃ、ちょっと早いんだけどさ。バザールには時間があればまた戻ってくることにして、一旦()()()()に行かない?」

「タプイア?」

「ああ。言い忘れてたけど、モアナ=フェヌア海王国ってさ──世界一の温泉大国だったりもするんだぜ?」


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