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幕間 人はなぜ、佐伯悠馬を妖精扱いするのか

ちなみに悠馬君はすいーつも好きです。さらにお酒は飲めません。ノアは両方いけます。

ロンドン・オフィス近くの休憩スペース。


「……なあ」


紙コップのコーヒーを手にした若手が、

声を潜めて言った。


「佐伯さんって、実在するよな?」

「するでしょ」

「でもさ、見たことある?」

「会議ではある」

「会議“では”な」


二人、顔を見合わせる。


「現場、来ないよな」

「来ないっていうか……来てるらしいけど」

「らしい、なんだ」


別の社員が、資料をめくりながら口を挟む。


「俺、この前エレベーターで一瞬見た」

「え、どんな?」

「……細かった」

「そこ?」

「いや、存在感がさ」


言葉を探す。


「“いるはずなのに、いない”感じ?」

「妖精?」

「妖精だな」


全員、妙に納得する。


「疲れてる感じ、見たことないし」

「感情、表に出さないし」

「怒鳴らないし」

「声、低くない?」

「低い」

「でも怖くない」

「でも近寄りづらい」

「……やっぱ人間じゃなくない?」


誰かが笑う。


「アンドロイド説、割と有力だと思う」


「でもさ……」


別の声。


「資料、全部手で書いてるって聞いたけど」

「マジで?」

「しかも字、めっちゃ綺麗らしい」

「……それ、余計怖くない?」


一瞬の沈黙。


「人間だな」

「人間だわ」

「変な人間だわ」


そこへ、通りすがりの中堅がぽつり。


「ちなみに」

「佐伯さん、ブラックコーヒー飲めないぞ」

「え」

「砂糖3つ」


「3つ!?」


「しかも、自分で入れずに誰かに頼む」


全員、固まる。


「……人間だ」

「むしろ子供」

「中学生説、復活するな」


笑いが起きる。


だが誰も気づかない。


その会話の端に、

”敬意と距離が同時に混じっている”ことに。


“分からないから、冗談にする”。


それが、一番安全な処理方法だということを。



感想をいただけると嬉しいです。

※一応完結分までは完了してますので都度載せる予定です。

よろしければ見てください。


AIアシスト作品です。


僕はまだ、ただの学生だったはずなのに。

気づいたら、伯爵家と組織と、大人たちの胃を一手に引き受けていた。

これは「有能すぎたせいで詰んだ男」の話。

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