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幕間 凛と蘭、遺伝という名の現実

凛と蘭は割と好きです。登場人物でかわいい女の子この子たちしかいないし?

「……で」


凛が言った。


「ノア、またやらかしたらしいよ。殴ったんだって」


蘭、即答。


「知ってる。割と派手に」


二人は、ソファに並んで座り、同時に紅茶を飲んでいる。


完全に”家族会議じゃない会議”。


「ねえ」


凛が首を傾げる。


「ノアってさ、考える前に手が出るよね」

「出る」


蘭、一切の迷いなく頷く。


「理屈より先に身体が動くタイプ」

「悠馬兄と真逆」

「真逆」


蘭、ここでも即答。


少し沈黙。


二人同時に、考える。


「……不思議だよね」


凛。


「エド叔父も、ジェシカ叔母様も別に暴力タイプじゃない」

「論理派」

「圧はあるけど」

「拳じゃない」


蘭、頷きながら言う。


「なのに。ノアだけ」

「物理」

「「……なんでだろ」」


二人、同時に首を傾げる。


数秒。


数十秒。


完全に、長考。


そして。


「……それさ」


凛が、ぽつり。


「おやじじゃない?」


蘭、一瞬止まる。


「……拓海父さん?」

「うん」


凛、指を鳴らす。


「あの人、言葉より先に動くでしょ」

「現場主義」

「まず体当たり」

「「……」」


蘭の目が、ゆっくり見開かれる。


「……あー、、納得」

「そういえば、ノアが歩き始めた頃から」

“鍛錬”って言って、よく外に連れ出してたよね」


「まだ二歳とかで」

「二歳で?」

「二歳で」

「早すぎない?」

「早い」


凛、深く頷く。


「一方で」


 蘭が続ける。


「悠馬兄は」

「エドおじに毎日部屋に連れてかれてた」

「読書」

「議論」

「思考訓練」

「完全に頭脳派育成コース」


二人、同時に天井を見る。


「……」

「……」

「……遺伝って」


凛。


「性格に反映しないもんなのね」


「育成が反映するんだね」


蘭、静かに納得。


「じゃあ」


凛が、腕を組む。


「ノアが手が出るのは…性格じゃなくて…

英才教育の成果?」

「体育会系の」

「……成果って言っていいの?」

「微妙」


蘭、正直な評価。


「でも」


一拍。


「納得はする」

「うん」


二人、同時に頷く。


「……可哀想だね」


凛。


「誰が?」

「全員」

「特に?」

「悠馬兄」

「理由は?」

「一番、選んでないのに」

「一番、役割背負ってる」


蘭、珍しく真顔になる。


「……兄って」

「何も言わないよね」

「言わない」

「言わないから」

「皆、分かったつもりになる」


しばし沈黙。


そして。


「まあ」


凛が、明るく言った。


「ノアは考え中だし」

「悠馬兄は今、無双してるし」

「ジェシカ叔母はアメリカだし」

「当分、大丈夫でしょ」

「……フラグ?」

「フラグ」


蘭、即断。


二人、顔を見合わせて笑う。


「でもさ」


凛が、最後に言った。


「ノア、戻るよね」

「うん」


蘭。


「多分」

「戻らないと」

「兄が壊れる」


その言葉だけは、冗談じゃなかった。


紅茶は、すっかり冷めていた。


なお。


この考察が、本人たちに共有されることはない。


なぜなら。


「言ったらめんどくさい」

「すごく」


二人、完全一致。




感想をいただけると嬉しいです。

※一応完結分までは完了してますので都度載せる予定です。

よろしければ見てください。


AIアシスト作品です。


僕はまだ、ただの学生だったはずなのに。

気づいたら、伯爵家と組織と、大人たちの胃を一手に引き受けていた。

これは「有能すぎたせいで詰んだ男」の話。

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