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幕間 噂は国境を越え、トップはそれを拾い上げる(後半)

エド叔父皆に詰められるの回。エド叔父さんがなんでノアと凛にこだわるかの詳細もいつか出したい。

『エドワード・ハミルトンは逃げ切れない』

~本気で叱られるということ~


書斎に呼び出された時点で、エドワードは察していた。

これは、”軽い注意”では終わらない。


部屋にいたのは三人。


ジェシカ。

菜摘。

そして……

佐伯悠馬。


……地獄の布陣だ。


「座って」


ジェシカの声は、静かで、柔らかい。

一番、怖いやつ。


「……今日は何の話かな?」


エドワードは、まだ逃げ道を探している。


「噂」


菜摘が即答した。


「外交」


ジェシカが続ける。


「画策」


悠馬が、淡々と補足する。


沈黙。


「……善意だ」


エドワードは、苦し紛れに言った。


「家の安定を――」

「違う」


ジェシカが、被せる。


「あなたは

 “管理”と

 “支配”を

 混同している」


エドワードは、口を開きかけて、閉じた。


「ノアは、あなたの部下じゃない」


「凛と蘭は、あなたの部品じゃない」


菜摘が、にこやかに続ける。


「あなたがやったことを整理するわね」


……紙を一枚、机に置いた。


・次期当主に関する噂を

 否定せず黙認した

・外部に“進歩的象徴”として

 利用される余地を与えた

・結果、

 家の意思とは無関係に

 外交カードが生成された


「……どれか間違ってる?」


エドワードは、答えられなかった。


「……いや」


小さな声。


ここで、悠馬が口を開いた。


「叔父上」


視線が集まる。


「一つ、確認させてください」

「……何だ」

「僕を“トップの代替”として使うつもりでしたか」


直球だった。

逃げ道は、完全に消えた。


「……結果的にそうなっただけだ」

「違います」


悠馬は、即答した。


「意図してそうしました」


エドワードは、目を逸らした。


「……君が優秀すぎるんだ」


その瞬間。


「それを利用したのよ」


ジェシカの声が、低く落ちる。


「あなたは“家のため”を言い訳にして

一番楽な配置を選び続けた」


沈黙。


「私ね」


ジェシカは、静かに続けた。


「あなたのそういうところ

嫌いじゃない」


エドワードの顔が、わずかに上がる。


「……でも…今は嫌い」


致命傷だった。


追い打ちのように、菜摘が言う。


「それからお金の話」

「……?」

「噂対策に伴う接待費

裏調整費、外部対応費」


一泊…。


「全部、一時凍結」

「えっ」

「当主権限、一部、停止」

「なぜ!?」

「家庭内秩序違反」


即答。


エドワードは、深く息を吐いた。


完全に、逃げ場がない。


最後に、悠馬。


「叔父上、、、

僕からも一つだけ」


「……何だ」


「次に同じことをしたら」


ほんの少し、本当に少しだけ笑う。


「僕が表に出ます」


エドワードの背筋が、凍りついた。


「それが何を意味するか。

……分かりますよね」


沈黙。


完封。


「……分かった」


エドワードは、深く頭を下げた。


「私は……行き過ぎた」


「「「ええ」」」


…三人、同時。


「反省する」


「信じるかどうかは今後次第」

ジェシカ。


「家族を“仕組み”で動かさない」

菜摘。


「ノアと凛には直接、説明してください」

悠馬。


「……はい」


完全敗北だった。


会議の後。


廊下で、ジェシカが言う。


「エド」

「はい」

「あなた、本当に」

「頭はいいのに情が雑」


追い打ち。


その夜。


エドワードは、一人で紅茶を飲みながら呟いた。


「……トップは一人で決めるものじゃないな」


どこかで、くしゃみがした。


…ノアだろう。



感想をいただけると嬉しいです。

※一応完結分までは完了してますので都度出します。

よろしければ見てください。


AIアシスト作品です。

僕はまだ、ただの学生だったはずなのに。

気づいたら、伯爵家と組織と、大人たちの胃を一手に引き受けていた。

これは「有能すぎたせいで詰んだ男」の話。

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