幕間 凛と蘭は、イケメンを資源だと理解している
凛と蘭もママンズにはかなわない
凛が最初に気づいたのは、本当に偶然だった。
「……ねぇ蘭」
ハミルトン邸の中庭邸、午後の柔らかい光の中で
「エドワードとノア」が並んで立っていた。
父は懐中時計で時間をさりげなく眺め、
息子は何も考えていない顔で空を見ている。
…………完璧な構図
「なに?」
蘭はソファから動かず、視線だけを寄越す。
「これさ、、」
凛はスマホを構えた。
カシャ、、カシャカシャ、、、
「……売れるんじゃね?」
蘭は画面を一目見て断言した。
~それが始まりだった~
撮る、選ぶ、加工する、、、
・庭で雑談する父子
・剣道の稽古後の汗まみれノア
・書斎で微笑むエドワード
・逆光の横顔アップ(重要)
凛は行動力
蘭は判断力
完璧な「分業」だった。
「値段は?」
「高すぎると舐められる」
「安すぎると舐められる」
二人は真剣だった。
扱っているのは、「英国貴族イケメン」である。
資源だ。
販売は、ひっそりと始まった。
匿名、小規模、目立たないように。
だがーーーー売れた。
「……入金された」
蘭が、淡々と報告する。
「……えっ?これ一枚で?」
凛は目を見開いた。
数が増える。リピーターが付く。
評価欄には、妙に熱のこもった感想……。
凛は途中から読まないことにした。
気づいたときには荒稼ぎ状態だった。
「……ねえ蘭」
「なに?」
「これ、怒られない?」
「バレなければ?」
その理屈は、この家では通用しない。
最初に異変に気が付いたのは「ジェシカ」だった。
クレジットの履歴、謎の入金。
「……この額、副業じゃないわね」
次に、「菜摘」。
「税務的に、これはダメね」
二人は同時に凛蘭を呼び出した。
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応接間。ソファに座らされる双子。
前には最強の母親二人。
「「説明して?」」
ジェシカも菜摘もにこやかだった。
それが、一番怖い。
凛は観念して言った。
「……イケメンが、、、売れると思いました」
蘭が補足する。
「市場がありました」
ーーー沈黙ーーー
そして、、、
「発想は悪くないわ」
ジェシカが言った。
「”ビジネス”としては、筋が通っている」
凛はその言葉に少し希望を見た、、、がその瞬間。
「でも」
菜摘がにこやかに言った。
「許可なく家族を商品化するのは”アウト”」
完封だった。
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結果
・売り上げは没収
・写真は削除
・二度とやらないと誓約
~~ただし~~
「勉強代として、少しだけ残していいわ」
ジェシカが言う。
「「……え?」」
「才能は、”伸ばすもの”よ?」
凛と蘭は顔を見合わせた。
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その後……
何も知らないエドワードとノア
「最近、やけに視線を感じるな、、」
「……気のせいだろ、父上」
二人は自分たちが”商品”だったことをまだ知らない。
そして、知らないほうが幸せだった……。
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AIアシスト作品です。
僕はまだ、ただの学生だったはずなのに。
気づいたら、伯爵家と組織と、大人たちの胃を一手に引き受けていた。
これは「有能すぎたせいで詰んだ男」の話。




