第六部 第一話 悠馬、並ぶという実験
ふぁあああ!やっとここまで来た(感想)呼んでる人どのくらいいるんだろこれ(笑)
朝の会議室は、いつもより少し広く感じた。
椅子の配置は変わっていない。資料の量も、人数も、同じだ。
違うのはーーー前に立つ人間だ。
「では、ここからは僕が進行します」
ノアの声は、思ったより落ち着いていた。
背筋は伸びているが、肩は少し固い。
初めてじゃない。だが、“任される”のは初めてだ。
僕は一歩下がった位置から、全体を見る。
ーーー引く。
それが、今日の自分の役目だ。
会議は進む。
ノアの判断は、慎重で、丁寧だ。
現場の声を拾い、一つ一つ確認する。
間違っていない。
むしろ、正しい。
ただ。
『遅い』
その事実に、自分が気づいてしまう。
口を出すか。出さないか。
出れば、また一人に戻る。
出なければ、現場が疲れる。
ーーー並ぶ、というのは思ったより難しい。
会議が終わる。
誰も文句は言わない。だが、安堵も薄い。
ノアが、小さく息を吐いた。
「……大丈夫でしたか」
振り返って、僕に聞く。
その一言で、胸が少し痛んだ。
“確認”を、僕に委ねている。
まだ、完全には手放していない。
「大丈夫だ」
そう答えてから、続けた。
「正しい判断だった」
ノアの肩が、わずかに緩む。
だが、僕は言い足す。
「ただし」
一瞬、ノアの表情が引き締まる。
「次は、どこを削るかも考えよう」
ノアは頷いた。
理解している。だが、同時に負荷を背負っている。
僕は思う。
ーーーこれが“並ぶ”ということか。
誰かが楽になれば、誰かが疲れる。
その配分を、調整し続ける。
正しさだけでは、足りない。
感情だけでも、足りない。
『それでも、やるしかない。』
僕は、一歩下がった位置から、もう一度全体を見た。
これは、成功ではない。
だけど、失敗でもない。
『実験だ』
並ぶための。
感想をいただけると嬉しいです。
※一応完結分までは完了してますので都度載せる予定です。
よろしければ見てください。
AIアシスト作品です。
僕はまだ、ただの学生だったはずなのに。
気づいたら、伯爵家と組織と、大人たちの胃を一手に引き受けていた。
これは「有能すぎたせいで詰んだ男」の話。




