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蒼穹が希いを繋ぐ星空譚  作者: 真田遼一朗
蒼穹の来訪
9/9

英雄と龍の御伽話

 昔々、人間が心騎武器(クーリエアルム)を発現していなかった頃。


 王国の人々が魔人族との戦いに劣勢を強いられていた時代。


 このままでは王国が落ちてしまうかもしれないという危機的な状況に陥っていた。


 そんなある日、戦いを終わらせるため旅立つ青年がいた。


 青年は名をフォルと言い、どこにでもいる普通の青年だった。


 フォルは旅の途中、十二の龍と出会い絆を結んだ。


 やがてフォルは十二の龍と共に魔王国へと乗り込み、魔王の元へと辿り着いた。


 魔王は恐るべき強さで十二の龍がいるフォルでさえも歯が立たなかった。


 しかし、フォルは戦いを終わらせるため命を懸けて魔王を倒したのだった。


 こうして魔王国の魔人族との戦いは終結した。


 人々はこのことに歓喜し、フォルを英雄として崇めるようになった。


 その一方、フォルの死を悲しんだ十二の龍は自分達の体をフォルの子供に託し、魂となって天へ昇り星座に姿を変え空から人間を見守るようになった。


 残った十二の龍の体には凄まじい魔力が残されていた。


 託されたフォルの子供は人々に事情を説明し、十二の龍の体を王国のあちこちに埋めることにした。


 そうして人々は埋められた十二の龍の力で魔力を手に入れたのだった。


 それから十二の龍を敬意を込めて十二星座龍と呼ぶようになった。


 英雄フォルと十二星座龍を誰も忘れることは無いだろう。




注釈:著者不明、真偽不明のためあくまで御伽話であることを忘れずにお読み下さい

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