第七話 そろそろ終わらせたいですわぁ
まだまだ続きますわぁ
ぐちゃぐちゃと音を立てながら剥ぎ取る、マダラを遠くから見ながら、ため息をつく。え? 何でかって? そりゃドラゴンを一発で倒しちゃったからだ。もっとこう激戦があると思って身構えた俺がバカだった。そりゃ異世界テンプレ展開に乗っとるんだったら、一発で倒しますよね。
「ふぅ終わったにゃ。兄ちゃん、ちょいと来てにゃ」
小さな手をクイクイとさせ、俺を呼ぶ。
「どうしたんだ? マダラ」
「兄ちゃんは転生者にゃ。つまり、料理ができるはずにゃ」
ム? 確かにテンプレ展開、異世界あるあるではあるけれど、残念なことに俺は料理が出来ないぞ?
「悪いけどマダラ、俺、料理出来ないから」
静寂の空気。アレ? 俺何かしちゃいました?
「嘘は良くないにゃ。転生者はみんな料理ができると聞いたにゃ」
「そっちこそ嘘だろ?」
二度目の静寂の空気。また俺何かしちゃいました?
「料理に詳しいと思ったから連れてきたのに、残念だにゃ」
え~そんな理由で連れてきたの?
「ほら、もう帰って良いにゃ」
酷い扱いだな。まぁでも、こんな所に長居はしたくないし・・・ってアレ? どっから来たんだっけ?
「なぁマダラ、俺たちってどこから来た?」
「え? 知らないにゃ」
三度目の静寂の空気。もしかして俺たち、やらかした?
【完!】
終わらせるなぁ!
YouTubeで活動し始めましたわぁ
https://www.youtube.com/@kurokuroCH
URLですわぁ。宣伝しますわぁ