第六話 タイトルは無いですわぁ
ギルドから出た俺たちは洞窟の前に居た。
「で、今から何をするんだ?」
取り敢えず付いてきたけど、内容聞いてなかったんだよな。
「 ❰焔王❱ の名を持つドラゴンを殺しに行くにゃ」
「へぇドラゴン・・・え? マジ?」
「マジにゃ」
「何かの冗談で?」
「冗談でも、嘘でも、ジョークでも無いにゃ」
え~レベルアップしすぎじゃない? 順番がおかしいよ。ドラゴンとか絶対戦えないって。フルボッコにされるって。
「ちなみに特殊な個体にゃ」
負け確やん。
【洞窟最深部着】
待て待て、カットしすぎだ。大変だったんだぞ! あの後! 半分記憶無いけど! え? 何でかって? 逃げようとした俺を、マダラが殴って気絶してたからだ。で、気付けば洞窟の中腹。そっからは嫌々進んできました。
「アレが ❰焔王❱ にゃ。ちなみにミ~は一度負けてるにゃ。さすがのミ~も死ぬかと思たにゃ」
あ~だから洞窟の進みが速かったんだな。
「どうやら眠ってるみたいにゃ。寝込みを襲うにゃ。やれ」
「やれって、何を?」
「道中やってたあの、便利なスキルにゃ」
スキル ≪ご都合展開≫ のことか。
「アレなら一発にゃ」
いや、確かに今まで一発だったけども。今回はドラゴンだよ? さすがにね~いやまぁやりますよ? やりますけども。
「スキル ≪ご都合展開≫ 」
【ちゅど~ん!】
ま、まっさか~これで死ぬはず・・・
「死んでるぅ!」
「あとは剥ぎ取って帰るにゃ」
【次回に続く】