第四話 タイトル何て知りませんわぁ
さて、次回予告にもあった通り、街ぶらりをするわけだが。
「リンゴ様! 美味しそうな物がありますよ! 食べましょう!」
なぁんで俺よりはしゃいでんの? 目もキラキラしてるし。
「って焼き鳥じゃん。世界共通なんだ」
じゃなくて! 何かこう、異世界っポイ物が食べたい!
【焼き鳥買ったよ】
結局焼き鳥を買ってしまった。フレルビーさんの押しに負けてしまった。あっでもメッチャ美味い。
「あっフレルビーさん、この街にはギルドってあるんですか?」
異世界に転生したからには、行っとかないと。
「ありますよ、行きます?」
「お願いします」
ギルドに行けばテンプレ展開が再開するはず。にしても、焼き鳥美味いな。
【ギルドに来たよ!】
おお、思った通りって感じだ。いかにも剣士っぽい姿のオッサンに、ローブを着て杖を装備してる魔術師、やらがいっぱい居るな。
「あそこで冒険者登録ができます。私はここで待っていますので」
【カウンターに来たよ!】
「冒険者登録ですね? ではこの水晶に手をかざして下さい」
来た~! 異世界テンプレ展開! 俺が手をかざすと水晶が割れるんですよね! それか虹色に光るんですよね! 分かりますよ!
【パリーン】
はい! 割れた~! でも認めて貰えないんですよね! Bランク判定になるんですよね!
「あ~転生者ですか。ではこちらの転生者用水晶にお願いします」
・・・え? なにそれ? そんなのあるの?
「はい。Sランクです。冒険者カードを発行しますのでしばらくお待ち下さい」
いきなりオリジナル要素を入れないでください。俺、困ります。うん。やっぱりこの世界、何か変だよな。
【変じゃないよ!】
変だよ!