第十話 タイトルはやはり面倒ですわぁ
お久しぶりですわぁ
ギルド中に鳴り響く声。先ほどまで賑やかだった空気は静寂へと。ちょっと待て! ここで出たらメッチャ、注目されるじゃん! 俺は言わないからな! 自分が転生者です! って!
「コイツが、転生者にゃ」
俺に指を指しながら言う。って、マダラァ! お前何してんだ!
「そうか、貴方が転生者か」
ええい、こうなったらもういい。諦めよう。だって視線が集まってるし。
「あっはい。俺が転生者です」
『ウオオオオオ!』
ギルドが歓声で巻き上がる。何処からともなく、酒が飛んでくる。っておい! 俺は未成年だ! ん? でも、この世界に法律とかって・・・
「未成年の方に酒をぶっかけるのは止めましょう」
あっあるんだ。受付さん、ありがとう。
「ウウン!」
兵士さんが咳払いをする。それと同時に歓声も止まる、酒も止まる。
「では、付いてきて下さい」
「あっあの、あそこで酔い潰れてる、フレルビーさんも一緒で良いですか? あと、マダラも」
俺は二人を指差しながら、兵士さんに聞いてみる。
「ええ、良いですよ。しかし、彼女、酔い潰れてるのですよね? どう連れて行くのですか?」
む。確かに、それはそうだ。
「ミーが持ってくから安心するにゃ」
そう言ってマダラが片手でフレルビーさんを持ち上げる・・・そういや、コイツ、脳筋だったな。
「・・・では、行きましょう」
そうして、俺たちはギルドを出た。
最近YouTubeでの活動が楽しくて、サボってましたわぁ。ごめん。