42話 放課後ショッピング
遊びの約束をした翌日、みんな大好き月曜日!
天気予報の通り、本日は快晴なり。梅雨の間だからジメジメしてるけど。
今日も今日とて頑張って授業を受けて、私はもう頭がパンクしそうだけど、この後はいつもの四人組でショッピング。これはもうテンション上がりまくっちゃうよね!
「はーい、みんな集合ー!」
有咲ちゃんの音頭に従って、帰り支度をしていた手を止め、意識をそちらに向ける。
席が近いからもう集合してるよ?
さて、四人で顔を合わせたけど……なに?
同じことを思ったのか、竜胆さんが質問する。
「有咲、どうしたの?」
そう問われた有咲ちゃんは、両手を机にバシッと叩きつけながら大きな声で言い放った。
「買い物行く前の作戦会議だよ、作戦会議っ!」
「それ、必要?」
「もち!」
「いや、絶対いらないでしょ!」
私は思わず突っ込んでしまった。
「いやいやいや、まったく! あかねんもなおちんも分かってないなぁ〜」
有咲ちゃんがやれやれって感じで言ってくる。誠に遺憾だ!
「ショッピングモールに向かうだけじゃないの?」
作戦も何もないでしょ。
「途中で補給物資を調達しないとでしょ!」
補給物資……?
「何の補給?」
「なおちんの食料だよ!」
「いやいや、なにそれ」
休み時間にも菓子パン食べてたし、流石に補給が必要なほどお腹すいてないでしょ。
「奈緒ちゃん、そこまで飢えてないよね?」
「……えへへ」
飢えてるのか……。
ごまかし笑いも愛嬌あって可愛いけどさ。
「だって二人で帰る時も毎日コンビニ寄ってるもんね!」
「ついつい食欲に負けちゃうんだよぉ〜」
いつも補給してるんだ!?
「……分かったわ。じゃあコンビニに寄りながらショッピングモールに向かうのね?」
「そういうこと! ショッピングモールに着いたら食べればって言ったんだけど……」
「コンビニの食べもの全部制覇したくて〜」
発想がイカれてるよ!? ……でも奈緒ちゃんなら全然成し遂げられそうだ。
「ってことでコンビニ寄ってこー!」
まぁそのくらい構わないけどさぁ。
奈緒ちゃんの果てしない食欲には驚いたが、それは置いといて……四人でのショッピング、いざ行かん!
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