37話 我が家に女神が降臨した【勧誘編】
迎えに行くと、お母さんと玲奈は玄関で靴を脱いでいるところだった。
「お母さん、玲奈。おかえり」
「ただいまぁ〜」
この間延びした返事をするのは我が母、『小森 優菜』だ。
のんびり屋のおっとり美人で、二十代前半くらいの見た目をしている。
よく私の姉として勘違いされるが、間違いなく二児の母、私と玲奈のお母さんである。
「ただいま姉さん。私、これから少しだけ友達とゲームする予定があるのでお昼ご飯が出来たら呼んでください」
「あ、了解」
玲奈は相変わらずゲームか。私の横を通り過ぎ、手を洗ってさっさと自室へと向かってしまう。
「今、私の友達来てるからね〜」
「はい、分かってます」
ふむ、なかなか優秀ではないか。
流石、小森家一番の記憶力の持ち主。
「あら、お友達来てるの?」
「うん。今朝お母さんに言ったじゃん」
少しは玲奈を見習って欲しい……。
「えぇ〜、そうだったかしら」
「確実に言いました」
いつも通り、お母さんが聞いてなかっただけだ。
まったく、お母さんには困ったものである。
もうちょっとしっかりして欲しいよ。
「それならお友達も夕飯一緒にどう? 今日はたこ焼きパーティーをしようと思ってるんだけど」
まったく、お母様はやっぱり最高だな!
私は当然、二つ返事で竜胆さんを誘いに部屋へと戻った。
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私は部屋へと戻ると、竜胆さんは雑誌の続きを読んでいた。
「お待たせ〜」
「いえ、全然大丈夫よ」
竜胆さんは雑誌から私へと視線を移し、微笑んでくれた。可愛い。
……まぁ、それはともかく、竜胆さんを夕飯にお誘いしよう。
「ねぇねぇ竜胆さん、今日うちで夕飯食べていかない? タコパなんだって!」
私は! 竜胆さんと! タコパしたい!!!
「そうね……ご迷惑でないなら、お願いしようかしら」
勧誘成功だ……!
え、どうしようどうしよう。……とりあえずネットで美味しいたこ焼きの作り方を検索しようかな。
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