表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/52

18話 数学の自習時間


「今日の授業は担当の先生がお休みのため、プリントで自習をして貰います。他の人と協力しても良いのでしっかりと終わらせるようにして下さい。授業終了後に提出があります」


 四限の始めのこと。

 初めて見る先生からそう告げられ、プリントが配られた。見た感じ、前回の授業でやった指数法則の内容みたいだ。


「それでは、授業終わりにまた来ますので出来るだけ静かにお願いします」


 そう言うと先生は去っていった。

 先生の目という束縛から放たれた私は、早速竜胆さんの席へと歩み寄る。

 ちなみに、竜胆さんの席は廊下側から二列目の最前列で、私の席は窓側から三列目の最後列である。

正反対だが……まぁテスト後に席替えをするって話だし、もう少しの辛抱である。


「竜胆さん、一緒にやろ〜?」


 プリントとペンを持って、竜胆さんを誘う。


「席って移動して良いのかしら……」


「他の人と協力しても良いって言ってたし、大丈夫でしょ!」


「それもそうね。では二人でやりましょうか」


「うん!」


 了承が得られたので、教卓と一緒に置いてある椅子を持ってきて竜胆さんの隣へと座る。


「じゃあ、取り敢えずプリントやっちゃおうか!」


「そうね、分からない箇所があったらお互いに質問する形式で進めましょう」


「はーい!」


 プリントに手を付けてからは集中して問題を解いていく。


 かりかりかり……



━━━━━━━━━━━━━━━



 二十分後。


「終わった〜!」


「こっちも丁度終わったところよ」


 特に苦戦する問題もなく、全問解き終わってしまった。


「特に相談とかしなかったね……」


「簡単な問題しか無かったものね」


 まだ入学からそんなに経ってないしね。基礎中の基礎って感じの内容だったので、全然余裕である。


「答え合わせだけしましょうか」


「そうだね〜」


 こんな簡単な問題で間違ってるところなんて無いと思うけどね。一応の確認だ。

 それにしても、集中してたから疲れたな〜。

 てか、お腹空いたと思ったらもう四限か……。この授業終わったらお昼じゃん!

 今日のお昼は、竜胆さんと彩り野菜カレーを食しに行くのだ。あぁ、授業終了のチャイムが待ち遠しい……。


「小森さん、ここ誤ってるわ」


「え!? どこ?」


 完全に気を抜いて、お昼のことを考えていた……。

 どうやら間違いがあったみたいだ。自信あったのに。

 ……ま、まぁ誰にでも失敗はあるよね、うんうん!


「多分計算ミスね。式は合ってるもの」


「計算ミス了解、ありがとう!」


「えぇ。そこ以外は私と同じ解答だったわ」


 竜胆さんと同じなら正解と同義だ。安心である。

 私は、ミスってた部分をぱぱっと直した。


 スマホを見ると、まだ授業が終わるまで三十分近くもある。

 手持ち無沙汰(ぶさた)になってしまった。

 うーん、何しよっかなー。


良かったら、下の☆☆☆☆☆から評価お願いします。

また、ブックマーク等も頂けたら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ