君子危うきに近寄らず、ってね
前回の話で「聞かない」を選んだ方は、こちらのお話から。
「聞く」を選んだ方は、「隙間の異界」に戻ってください。
では、どうぞ。
うん。やめよう。聞いてしまったら、逆にフラグが立ちそうな気がする。
そう思って、鞄の中からイヤホンを取り出し、最近お気に入りの曲を再生させる。
無事に飲み物をゲットして、ホクホク顔であるき出したその時だった。
目の前から、厳つい集団がやってくるのが見えた。
まるで海が割れるように人が避けていく。
そらそうだ。あんなのに絡まれたら大変だ。
みんなと同じように道の端に避けて……
ふと、見ればそこはビルとビルの間で。
あの厳つい集団とエンカウントするより、ここを通り抜けた方が早いのでは?と俺は足を踏み出した。
なかなかこんな脇道にそれることはないので、ちょっとだけ心細くなりながら歩いていくと、急に行き止まりにぶち当たる。
扉。
よくある、雑居ビルの入口のような銀色の扉になかの見えない磨り硝子がはめられている。
あれ?入ってきてはいけない道だったのか、ともと来た道を戻るが、また、扉。
え?なんで?おかしいな。分かれ道なんてものはなかったし。
首をかしげながら、でもこっちから来たんだから、この扉の向こうに道はあると信じて扉を開ける。
ほら、日常が見えるでしょう?
『でさ、扉を通っちゃうともう二度とこっち側には戻って来れないんだって』
『えー!嘘だぁ!もし戻ってこれないなら、その話は誰が広めてるの?って話しじゃん』
『もぅ!夢がないなぁ』
『都市伝説系に夢を求めてどうすんのよ』
BAD END「扉のムコウ」
残念。
一つ前の選択肢に戻ってください。




