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着信あり

「ってことがありまして……」


 上坂さんのお話が大変お上手すぎて、ちょっとソワソワする。

 どうやら、花平さんも思い出したのか、俺と同じようにソワソワしていた。


「それで話は終わり?」

「いいえ」

「え、まだ続くの!」


 こちらのSAN値が下がりまくってるんですが?


「通話が切れてしまって、キャーキャー言いながらも、各自家に帰ったんです。その夜、公衆電話から電話がかかってきました」

「もしかして、同じ?」

「はい……あ、いえ。違います」

「?」

「それが、最初は同じだったんですけど、途中から違う言葉を言ってました」

「な、なんて?」


 ゴクリと唾を飲み込んで、上坂さんの言葉をまつ。


「「わたしのみぎあしをさがして」って」

「あし、か」


 水澄が上坂さんの声を繰り返す。


「てか、よく聞き取れたな」

「うん。全然聞き取れなかったの」

「でもね、みんな同じ電話を受けてたから、聞き取れた言葉が違くて、それをつなぎ合わせたの」

「だから、たぶん、だけどこの言葉だと思う」


 へー。すげぇな。

 なんて、感心していたのに、水澄が水を差す。


「でも、情報が少なすぎるな」

「確かにそうかもしれないけどさぁ」


 今それを言わなくてもよくない?


「ネットで似たような話を検索してもでてこなくて……」

「すみれのお姉さんの知り合いからそういったことの専門家の話を聞いたことがあるって、聞いて回ってくれて」

「なるへどな。で?他の二人は?」

「あの娘たちは……進学校だから、塾とか補習があるって」


 えー!!俺だったら怖くて勉強所じゃないけどな!

 よくある怪談話だと、みんなで寺に行ったり、1ヵ所に固まって寝たりするけど、そんなことないんだ。


「だから、私たちが話を聞きにいって、また連絡するねって」


 そういってちらりとカバンをみたその時だった。


 ピリリリリリ……


 タイミングよく着信音がなり響いた。


 上坂さんと花平さんの二人のスマホが着信を告げたのだった。

選択肢は、

「電話に出るよう促す」

「電話に出ないよう止める」

「俺が出る」

です。


「電話に出るよう促す」を選んだ方は、そのままお進みください(「タッチの差」)


「電話に出ないよう止める」を選んだ方は、「タッチの差」を飛ばして、「ただいま電話に出ることが出来ません」にお進みください。


「俺が出る」を選んだかたは、「タッチの差」「ただいま電話に出ることが出来ません」を飛ばして、「俺に任せろ」にお進みください。

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