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オカルトルート

前話で「怪異だ!」を選んだ方は、こちらのお話から。

「生きた人間だ!」を選んだ方は、飛ばして「現実(リアル)ルート」までお進みください。


では、どうぞ。


「やっぱり怪異なんじゃない?話しは最後まで聞いてみようよ」


 俺の発言に珠ちゃんは、少し不機嫌そうになるが、話を聞く姿勢をとってくれる。


「というわけで、続きをお願い」

「うん。それでね」




 ーーーーーーーーーー


 次の日、同じ道を通ると、前日と同じようにまた視界のはしに黄色のコートの女を見た。

 またかと思い、周囲を確認するが誰もいない。

 やはり気のせいだと思い、その人は歩き出す。

 しかし、前日と違い誰かがついてくる気配がする。

 それになにか金属が擦れるような、なにかを引きずる音がする。

 だんだん足を早めるが、音はずっとついてくる。

 ついに追い付かれ、振り返ってみると、そこには黄色のコートの女が大きな鉈をもって立っていた。

 腰を抜かすその人をよそに女は聞く。

「お前か?」

 その人は質問の意味がわからなかったが、「違う」と答えた。

 すると女は、「では、誰だ」と聞いてきた。

 そこで、自分の名前を名乗った瞬間、「違う」と言われて殺されてしまった。


 ーーーーーーーーーー


「って話。最初に「お前か」って聞かれて、「そうだ」って言っても()られるんだって」


 るんるん、と音がするのでは?と思うほど陽気なくろっち。

 それに冷めた感じで珠ちゃんがつっこむ。


「じゃあどうすればいいんだよ」

「自分の名前じゃなくて、「枯野(かれの) 山吹(やまぶき)」って言わないといけないんだよ」

「だれ?それ」

「実は女は、通り魔に殺されていて、自分を殺したやつを探し回ってるんだ。で、枯野は犯人の名前」

「へ~」

「じゃあ、早速やってみよう!」

「はい?」

「実際に向こうから歩いてきて女が出るかどうか」

「やって、とりつかれたりしたらどうすんの?」


 俺は嫌だよ!絶対俺が被害を受ける気がする!!


「やってみようぜ?絶対嘘だろうし」

「や、やだよ」

「大丈夫だって~」


 背中を二人にぐいぐい押されて、反対側まできて、回れ右をする。


「いくぞ」


 少し緊張する二人に引っ張られるようにして、道を横切る。


「……」

「特に、なにもなかったな」

「やっぱり嘘だったんじゃん」

「俺らは彼女のお眼鏡にかなわなかったってことじゃない?」


 なんて、陽気に話して解散した。



 問題はその後だった。



 意外にも遅くなってしまって、あたりが黄昏てきた。

 早く家に帰ろうとすこし早足にしようとした瞬間。


 ガリガリ、となにかを引きずる音がしたような気がした。


「?」


 振り返っても、あたりを見回しても誰もいない。


 くろっちの都市伝説を思いだし、ブルッと身震いをして、再び歩き出す。


 ガリガリ


 やはり音がする。


 ガリガリガリガリガリガリガリガリ


 音がだんだん近づいてくる。


 意を決して振り返るとそこには黄色のコートの女の人がぴったりとくっつくような距離で立っていた。


「うひゃぁ!!」

「……か?」

「へ?」


 あ、返事しちゃった……

 やばくない?

 女の人、鉈を振り上げようとしてる。

 スミマセン、スミマセン。

 えーっと確か……


「ち、違います!!」


 女の人は、動きをピタリと止めて、次の台詞を口にする。


「では、誰だ」


 えーっと、誰だっけ?

 確か、聞いたんだよな、名前。思い出せ!!

選択肢は、

「思い出した!」

「ど忘れすることもあるよね!」

です。

「思い出した!」を選んだかたは、そのままお進みください。(「オカルトルート 記憶を頼りに 」)


「ど忘れすることもあるよね!」を選んだかたは、「オカルトルート 記憶を頼りに 」を飛ばして、「オカルトルート 行き当たりばったり」にお進みください。

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