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洋風な扉

前回「れっつらごー」で、「洋風な扉」を選んだ方はこちらの話へどうぞ。



「正面の襖」を選んだ方は、「正面の襖」に戻ってください。



では、どうぞ。

 こんな感じなら、そんな怖くないよなー、とちょっぴり自信がついて、洋風な扉を開ける。


 和風な感じから一変して、今度はアンティークな机と椅子が置かれた部屋になっていた。


「意外……」


 急な進路変更にポツリと言葉が漏れる。


「ん?なんか机の上に置いてあんぞ」

「なに?」


 水澄と机を覗き込むと、メモが一枚置かれていた。


「えーと、なになに?『たすけてタスケテコロサレ……』ななな、なにこれ?」

「誰かの手記かもな」


 メモには細かい字でビッシリとかかれていた。


「これ、めっちゃ怖いんだけど」


 さっさと次の扉へ進もうとドアノブに手を掛ける。


「ばばばーって回ってさっさと帰ろう。うん。そうしよう」


 扉を開けてくぐって、あれ?水澄からの返事がないぞ?と後ろを振り返る。


 バタン、と音をたてて扉がしまってしまった。


「えっ、ちょっと待って!!」


 ドアノブをガチャガチャさせて押したり引いたりするがうんともすんともしない。

 扉を必死に叩いても開かれることはなかった。


「どうしよう……」


 ひとしきり壁に向かって体育座りをして、少しずつ落ち着いてきた所で部屋の中を見回す。

 壁には大きな肖像画がかかっていた。


「だれ?」


 見知らぬおじいさんがかかれており、厳めしい顔でこちらを睨んでいた。


「もうちょっといい顔すればよかったのに」

「悪かったわね。顔が悪くて!!」

「ひぇっ」


 急に絵から声が聞こえて驚く俺を他所に、ガガガっと肖像画が横に動くと、絵の裏には小鳥遊さんがいた。


「え?小鳥遊さん?」

「そうよ。あら?もう一人は?」

「はぐれた……」

「使えないわねぇ」

「そっちこそ、二人は?」

「テグスみたいなのが張り巡らされた部屋で、ちょっとミスったのよ。そしたら上からギロチンが降ってきて……」

「あ、それ以上は大丈夫です」


 なんてカラクリ屋敷なんだ。

 やたらと物はさわらない方が良さそうだ。


「とにかく!次の部屋に移動しなきゃって移動してきたら」

「俺がいたってことですね」


 さて。

 そんな恐ろしい話を聞いてしまったら、次の部屋に移動するのが怖いじゃないか。

選択肢は、

「移動する」

「移動しない」

です。


「移動する」を選んだかたは、そのまま進んでください。


「移動しない」を選んだかたは、「移動する」を飛ばして「移動しない」へ進んでください。

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