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有意義な三連休の使い方

「心霊調査ぁ~?」


 今日から三連休、と浮かれながら朝ごはんを食べようとルンルンと席に着いた。

 トーストを食べようと口を開いたときに、この言葉を水澄に言われたのだ。


「あぁ、折角の三連休だ。有意義に使おうじゃないか」

「有意義?有意義って言った?なんで心霊調査が有意義な三連休の使い方になんのさっ!!」

「刺激的だろ?」

「ブッブー!絶対やだ!!意味わかんない!」

「目的地はここから車で約三時間。部屋を見回って、なにかが起こったらそれをレポートすりぁいいだけだ。簡単だろ?」


 却下って言っているのに全然話を聞いてもらえない。


「一人で行けばいいのでは?」

「お前がいた方が遭遇率が上がるし、楽しそうだからな」

「むーりー!!」

「ほら、早く食え。そしていくぞ!」


 こうしてハッピーな三連休は、夢となってしまった……



「ここ?」


 宣言通り、車で約三時間。

 ついたのは森のなかにポツンと建つ日本家屋だった。

 雰囲気バッチリ☆結構でかい!


「マジで?」

「マジで。あとこれな」


 小型の懐中電灯とハンズフリーの電話みたいなものを渡される。


「なにこれ?」

「懐中電灯」

「そりゃわかる」

「そっちは、小型カメラ。耳にかけて……そうそう。あとはボタンを押せば録画される。カメラ、ハンディタイプにして頭にライトを取り付けようかとも思ったんだがな」

「そっちの方が楽しそ~!」

「使い道を考えたらこっちのがいいと思う」

「確かに。ちょっとマヌケに見えちゃうよね~」


 ん?

 ナチュラルに第三者の声が割り込んできているのに気がついた。


「だ、誰?」

「あら?はじめまして~。私は香水(かすい)って言うの。よろしくね~」

「はぁ、どうも」


 香水さんは、前髪ぱっつんで右目の下に二つほくろのあるちょっとセクシーなお姉さん。

 パンツスタイルで仕事が出きる人って感じ。


「ちょっと~、可愛いじゃない!この子が噂の同居人?」

「伊織だ」

「……はじめまして」

「へ~、ふーん」

「な、なんですか?」


 香水さんにじろじろと見られて、落ち着かない。


「なるほどね!」

「なにが!?」


 始終楽しそうな香水さんについついツッコミをいれてしまう。


 なんか、誰かに似てるような気がするのは気のせいだろうか?

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