水澄と一緒
前回「だぁれが みつかった? #2」で、「水澄」を選んだ方はこちらの話へどうぞ。
それ以外の選択肢を選んだ方は、「水澄と一緒」を飛ばして前回「だぁれが みつかった? #2」の後書きにて指定されたタイトルの話に進んでください。
では、どうぞ。
「誰がいい?」
「マジで?二手にわかれなきゃだめ?どうしても?」
返事はないが、水澄が早く決めろオーラを全開にしてくる。
「じゃ、じゃあ、水澄で!」
宣言と共に正面にいた水澄を渋々指差す。
よくよく考えたら、あっくんを見つける確率は、二手にわかれれば二分の一。
だけど、なんだか嫌な予感がする。
ぬいぐるみに襲われたり、転んで頭を打ったりしそうな気がする。
危ない橋は渡らない方がいい。
だったら水澄といた方のが一番安心だろう。
日頃からのお付き合いで、ちょっとご遠慮したいのだが、背に腹は変えられない。
「じゃぁ、こっちを探すぞ」
水澄に引き摺られながら、階段の向こう側の教室に進む。
「じゃぁ、何かあったら呼べよ。俺らは階段より向こうの教室をさがすから」
のんきに手をヒラヒラさせた水澄を横目に真宙くんを見れば、ちょっと不安そうに眉を下げていた。
奏さんは、楽しそうに手を振り返していた。
真宙くんには少しばかり申し訳なく思いながらながら、二手にわかれたのだった。
早速、6-2に入ることにした。
水澄は、特に警戒した様子もなく、勢いよく扉を開ける。
「なんかいるかも知れないし、もうちょっと緊張感を持って開けようよ……」
完全にびびって水澄の後ろに隠れながら、小さい声で提案してみる。
「馬鹿か?こそこそしたって遭遇するときはするだろ。それに今回かくれんぼをしてるのは俺たちじゃない」
「そぅだけどさぁ」
教室に入りながら、話していると、カタン、と小さな音がした。
「ひっ!!」
「誰かいんのか?」
「……」
「あ、あの。俺たち、真宙くんに頼まれて」
「ま、真宙の知り合い?」
聞かれてもいないのに、説明を始めた俺の声を遮るように教卓から男の子が出てきた。
真宙くんと同じぐらいの年の子で、髪の毛はさっぱりしていて、ちょっとつり目の男の子だった。
「もしかして、『あっくん』?」
「は、はい。そうです。あの、真宙は?」
「ちょっと待ってろ」
水澄はそう言うと、扉から顔をだし、廊下の向こうの方に向かって大声で呼び掛けた。
「おーい!!お友達が見つかったぞーー」
すぐに足音が聞こえて来て真宙くんと奏さんがやってきた。
「あっくん!」
「ま、真宙ー!」
二人は感動的な再会を果たしたのだった。
「四人で」を飛ばして、「あっくんの話」に進んでください。




