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真宙、君に決めた!

前話「だぁれが みつかった? #2」で、「真宙」を選んだ方はこちらの話へどうぞ。



それ以外の選択肢を選んだ方は、「真宙、君に決めた!」を飛ばして前話の後書きにて指定されたタイトルの話に進んでください。



では、どうぞ。

「誰がいい?」

「マジで?二手にわかれなきゃだめ?どうしても?」


 返事はないが、水澄が早く決めろオーラを全開にしてくる。


「じゃ、じゃあ、真宙くんで!」


 宣言と共にそばにいた真宙くんの肩をぐいっと寄せる。


「ふわっ。ぼぼぼ、ぼく?」


 よくよく考えたら、あっくんを見つける確率は、二手にわかれれば二分の一。

 それに、なにかあっても同じフロアに水澄たちもいるのだから、なんとかなるだろう。


「じゃ、俺たちは、こっち探すから!」


 さっさと終わらせてしまおうと、真宙くんの手を引っ張って、隣の教室へ進む。


「おー。じゃぁ、何かあったら呼べよ。俺らは階段より向こうの教室をさがすから」


 のんきに手をヒラヒラさせながら、二人は俺たちを見送ってくれた。


「はーい」


 早速、二人で隣の教室である、第二音楽室に入ることにした。


「……いくよっ」

「は、はい」


 カラカラカラっとゆっくりと扉を開ける。


 ピアノがあるだけなのかと思ったが、どうやら座学をする部屋のようで、教室と同じように机と椅子があって、お馴染みの音楽家たちの肖像画が飾られていた。

 黒板も音楽室らしく、半分は五線譜が書かれていた。

 厚手のカーテンがひかれていて、薄暗い教室の中の様子にびびったような真宙くんは、ぎゅっと俺の服の裾を掴んだ。


 俺だって怖いのに……


 ぎゅっと真宙くんの手を握って自分を鼓舞する。


 そろそろと二人で教室にはいる。

 ゆっくりと教室の中の方まで進んでいく。


 四人じゃなくなった途端にドキドキ感が跳ね上がるのはなぜなんだろう。


「だ、誰かいますかぁ?」

「あ、あっくん、いる?」


 二人で蚊の鳴くような小さい声で呼び掛ける。


「い、いないみたいだな。」

「そうですね……」

「次の教室に行こうか」

「はい」


 さっさとキリを付けて揃って振り返ろうとした瞬間、“バン!!”と音を立てて、扉が閉まった。


「「!!!」」


 突然の出来事に驚いて、尻餅をついた。

 二人で引っ付いていたため、仲良くスッ転んでしまったのだ。


「ななななな、なに?!!?」


 軽くパニックを起こす真宙くんの腕を引っ張り引き寄せる。


 だって俺が怖いんだもん!!


「真宙くん!だ、大丈夫だからね。きっと水澄がなんとか……?」


 返事がない、と腕の中をみる。


「ひぃ!!」


 真宙くんだと思っていたソレは、手のひらサイズの熊のぬいぐるみだった。

 思い切り熊のぬいぐるみを投げ飛ばし、真宙くんをさがす。


 なんで?


「ま、真宙くん?」


 キョロキョロと辺りを見回すと、そばに倒れている真宙くんを見つけ、駆け寄る。


「どうしたの?大丈、夫」


 肩を叩いて起こそうとして、違和感に気付く。


 じわじわと真宙くんの服に赤いシミが広がっていく。


「!!!」


 慌てて手を離す。自分の掌にも赤いものがべっとりとついている。


 なんで?

 とにかく早く誰かを呼ばなきゃ!

 そう思って、息を大きく吸い込もうとして、なんだか息がうまく吸えないことに気付く。


「?」


 不思議に思い、自分の体を見下ろせば、真宙くんと同じように俺の服にも赤いシミが広がっていた。


 意味がよくわからないまま薄れ行く意識の中で、 無邪気に笑う子どもの声が聞こえたような気がした。


「ふふっ。つっかまぁーえた♪」






 BAD END 「二分の一の確率」

残念。


一つ前の選択肢に戻ってください。

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