五章 登場人物まとめ
五章登場順です。
五章を読んでない人にはネタバレになりますのでお気を付けて。
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ハーマ・クロッタ
年齢 60歳 性別 女
ココナ村で宿屋兼酒場を経営してるタバス・クロッタの伴侶。
得た知識に工夫を加えるぐらいの料理上手。
性格は穏やかで、気性の荒いタバスも、ハーマには毒気が抜かれる。
ココナ村の女性はハーマに料理を習う事もあり、
ココナ村にあるパン屋のレシピも元はハーマが教えた物である。
最近はパイ作りに凝っている。
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バッコ・ベード
年齢 65歳 性別 男
白髪で、長い髪を束ねている。
刃物を打った際に切れ味を髭で確認する癖があり、
最近は殆ど打ってなかったので、長いままになっている。
鍛冶師としての名は貴族から冒険者まで、
武具を扱う者に知れ渡っている程の人物。
かつては王家お抱えの鍛冶師であり、
弟子も多数存在しているが、自分の打った物が、
実用される事なく、作品として扱われている現状に嫌気が差し隠居した。
タバスとは幼馴染であり、ココナ村に戻ってからは、
ケチを付けながらもタバスの店へ足を運んでいる。
ハーマが作った料理は基本的に何でも好き。
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オリン・サルーシ
年齢 21歳 性別 男
髪形は七三分けのショートカット。
グラフリー家が治める王都ディタルの、
北西に存在する街ジュメールを、カルトロム家と共に領地としている。
サルーシ家の嫡男。
サルーシ家はカルトロム家と合わせ、
反グラフリー派閥の筆頭家である。
両家とも家を強くするために、有力貴族である、
テオリス家とウィミル家に婚姻を求めた。
オリン個人としては、視力が悪く、眼鏡をかけているが
細身で端正な顔立ちな事もあり、周辺貴族令嬢から人気が高い。
マンバを始め、甘い野菜や果実が好き。
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ムージ・カルトロム
年齢 21歳/ 性別 男
短髪、剛毛で、体躯も良い。
アリベルを引き取ったカルトロム家の次男。
気性が激しく、女癖も悪いが、アリベルの事を溺愛しているが、
余裕の無かったアリベルには怖がられていた。
アリベルが連れ去られた後に、兵を率いて周辺野盗のアジトを潰したりもした。
証拠も見つかってない中、グラフリー派閥の差し金だと決めつけ、
戦争を起こそうとしたが、サルーシ家、カルトロム家両家の当主から止められた。
剣の才能もなく、女の尻を追いかける兄のバージを小馬鹿にしていたが、
今回の騒動でその考えを改める事になった。
自身の女癖も大概で悪い。
甘い料理と肉が好き。
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ヴォグ
年齢 19歳 /性別 メス
ルフ
年齢 21歳 /性別 オス
カルトロム家が育てたブルガーという動物。
ブルガーはボアグリカ地方の暑い地域に生息している犬の様な生き物。
ハスキー犬をさらに大型にして、額に生えた角が特徴だが、
人に飼われているブルガーはその角を切り取られている。
動物にしては長生きする種族で、ヴォグの年齢で平均寿命の折り返し年齢である。
3歳ぐらいで女性を乗せられるぐらいには成長するが、
10歳ぐらいで成長が止まる個体も居る。
ヴォグとルフはカルトロム家が育てているブルガーの中でも、
一際大きな個体。
ヴォグはマンバが好き。
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ボング・グラフリー
年齢 12歳 性別 男
おかっぱ頭の太った少年。
王家であるグラフリー家の三男であり、
王位継承権としては年齢が若い事と、魔法が使えない事で、
直結の血筋でありながら第五位であった。
位が低い者に王家の威光を振りかざすのは、
貴族間での魔法の有無で陰口を叩かれている事から来るものである。
そのせいもあってか、魔法が使える者に苦手意識がある。
脂っこい肉が好き。
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フィロ・ラーエン
年齢 21歳 /性別 自称乙女(男)
肩まである外はねの髪の毛。
見た目は女性にしか見えず、男性にしては身長も低いので、
可愛らしいとさえ思えてしまう。
銀級冒険者ではあるが、戦闘力よりも諜報力を強みとしている。
音を聞き取ったり、消したりする様に風魔法を使う。
重度の筋肉好きで、筋肉は美しい物という価値観を持っているが、
自分には筋肉が似合わないと判断しているため、
華奢な体躯を生かし、女性の振りをしながら冒険者をしている。
カインやヒアリーとも知り合いであり、瑞希と出会い恋に落ちた。
肉に齧り付くのが好きだが、正体がバレてる者の前でしかしない。
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クミン・ガーレン
年齢 38歳 /性別 男
バッコの弟子であり、筋肉質な見た目とは裏腹に、
濃い化粧と外はねおかっぱ頭の髪形をしている。
繊細な魔石を扱う事に長けている。
魔石を扱うには女性の繊細さと、
男性の力強さが大事だと自負しており、
繊細さに欠ける弟子には女装を強要している。
弟子の中にはそのまま女装に目覚める者が後を絶たない。
辛い料理が好き。
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ララス・グラフリー
年齢 19歳 /性別 女
毛量が多く、癖毛。
フィロに切って貰った時は、前髪を短く切り、
全体的梳いて貰い、肩口ぐらいの長さにした。
幼い時から内向的な性格で、
太っていた事もあり、自身の容姿に自信が持てず、
人前には有事の時にしか現さなかった。
回復魔法を得意としており、グラフリー家に直属で仕えている貴族からは、
聖女と呼ばれており、その二つ名は姿を知らない者にまで広まっている。
本、特に物語物を読むのが好きで、英雄譚から恋愛物まで幅広く読了している。
自身の容姿を馬鹿にされていた事もあり、
魔法差別はなく、民を想う気持ちは人一倍強いのだが、
表に顔を出したくないという気持ちと、
それでも街をどうにかしたいという気持ちで葛藤していた。
ストレスを砂糖で発散していたため、ますます容姿は酷くなっていった。
美容に良い食事が好きになった。
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バング・グラフリー
年齢 23歳 /性別 男
髪は少し長く、金髪。
グラフリー家の長男であり、土魔法を得意としている。
魔法が使える事と、直系の血筋があるので、王位継承権は第一位である。
幼い頃はボングの様に魔法が使えず、劣等感に苛まれていたが、
魔法が使える様になってからはガキ大将の様に、
自分の立場を生かし、人付き合いにも優劣を付ける様になっていった。
幼少期の友人でもあったバージの言葉にも耳を貸さず、
むしろ魔法を使えない者が何故人を惹き付けるのかと、
バージに対し反抗する様にもなっていく。
実はボングと同様で脂っこい肉が好き。
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リルド
年齢 20歳 /性別 女
ショートカットで金髪。
貧民街の住民で、誰が親なのかもわかっていないため、苗字もない。
短剣の扱いが上手く、修練をしていない並の男では敵わない程。
貧民街のごろつきを纏めており、舐められないためにも、
男の振りをしており、胸部を隠しているが、かなり立派な物を持っている。
何でも食べるが、残飯の中では納豆もどきも気にいっていた。
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バージ・カルトロム
年齢 24歳 /性別 男
カルトロム家の長男。
髪の毛自体は長くないが、礼装する時等はオールバックにする。
弟のムージと違い、体付きは並の男性と変わりない。
魔法の才能はなく、剣の才能もないと自負しているが、
自分にない事を強請るのではなく、必要な時に人に頼れば良いと思っている。
幼い頃から人当たりが良く、男性にも女性にも人気がある。
バング・グラフリーとは旧知の仲。
人を見た目や才能で判断する事はなく、
権威や立場を脱ぎ捨て、街に遊びに行く事もあるが、
本人曰く、人を見る目を養うためらしい。
甘い卵料理が好き。
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ガジス・グラフリー
年齢 41歳 /性別 男
王家グラフリー家の当主。
魔力漬けの砂糖のせいもあり、病床についていた。
元々は魔力も多く、魔法を使う事にも長けていたが、
若い頃よりは劣って来ていた。
バランとの関係は現在のバージとバングの関係に似ていたが、
バランは姉の死後、魔法至上主義の世に嫌気が差して、遠いキーリスの地へと移動した。
旧友であるバランが居なくなってからは、魔法至上主義がますます加速する事となる。
バランの妻であるアイカが亡くなった事をきっかけに、バランを思い出す事が増え、
ある日街の様子を見に降りた時に、シャルルと出会い惹かれてしまう。
バング達の母親である女性とは死別しており、魔法至上主義貴族達の第二婦人の押し付けにも
嫌気が差していた。
やっぱりオーク肉が好物。
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シャルル・ステファン
年齢 25歳 /性別 女
アリベルの生みの親。
アリベル同様赤毛をしている。
見た目は可愛らしいのだが、時折見せる妖艶な姿に男は惹かれる。
本人は意識してないのだが、時折ややこしい輩に絡まれたりもした。
そんな時には助けてくれる者もおり、ガジスもその一人である。
シャルルが何故ガジスに惹かれたのか、それは本人にしか分からない。
アリベルがある程度話せるぐらいまでは貧民街で育てる事が出来たが、
押しかけられた貴族の話を聞き、食うにも困る状況と、アリベルの幸せを考えた結果、
アリベルを貴族に手渡した。
その後のアリベルの噂を聞いたシャルルが自暴自棄になっていた所、
ミタスの眼鏡に敵い拾われる。
元から生まれていた復讐心をミタスの言葉で増長された。
甘味が好きだが、中でもマグムが好き。
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アスタルフ家、ベゴリード家に関しては割愛させて貰いました。
とりあえず主要な人物は以上なはず……。