まおー様は絶望の未来を歩む 設定資料その3
【勢力リストや土地設定草案】
正直本編に関わらせようがないフレーバー的な何か。
話の展開に詰まったら利用するかもしれないレベル。
リザードマンとゾンビとハーフエルフくらいは活躍するかもしれない。
ーー☆ 本編の内容を知ってる事前提の単なるメモ書きです。 ☆--
・幻龍国
3龍のうちの一体を神として信仰する龍騎士達が住む国。
サウスエンドよりさらに南にある火山の麓にある集落であるが、
国といっていいレベルの戦力がある。
3龍自体は単なる白痴のトカゲ。ただ、暴れると余裕で世界が滅ぶ。
ドラグーンは竜殺しを達成した者達であり、竜を殺した際の呪いで力を得ている。
死に際の呪いを放つ竜は力のある竜だけなので、そこいらの鰐とか翼竜狩ってもダメ。
最初は3龍を滅ぼすために山を登った歴戦の竜殺し達だが、
あまりにも絶望的な力の片鱗を垣間見た事で全面降伏する。
それ以降、3龍が眠りから目を覚まさないようにすることを国是とし、
国にやってくる旅人を排斥して3龍の住処に侵入しないようにしている。
国民は精々100人かそこらくらい。そのうち戦闘階級は20人前後。
ただし、戦闘階級の一人一人の能力は上級魔族より上。
……つまり人間的と関わりようがない連中である。
さらに南にはドラグーンになるレベルの人間を複数育成する強国が存在する。
作中内の世界。ガーデランド内の国で竜殺しを達成したのは、
アジ・ダハーカの素体であるアジル君とその仲間達だけ。
アジル君は竜の呪いを受けて変異して魔竜王アジダハーカになったわけなので…
ようは作中の魔王クラスの人材がゴロゴロいるってわけなのだ。
なので、南の国からサウスエンドに抜けてくる旅人が居てもいいかもしれない。
『魔回廊』
各種〇〇エンドを繋ぐドーナツ状の交易路。
魔獣が徘徊しているため、人が通るには過酷な道。
魔族の下位種族達が集落を形成している事もある。獣人領もその一つ。
・獣人領
イーストエンドの先にある荒地。さらに南東は砂漠化しており、人が住めない。
もし、獣人領より南に行くのであれば、ナント山脈を通っていくしかない。
山脈に入れば狂暴な魔獣が生息している。
獣人領より北に向かっても肉食の魔獣が生息している。(獣魔領)
結局獣人は人間を襲うしか生存する方法がない。
獣魔城の奴隷階級として生きる道を探そうとする者が居てもおかしくなさそうですが、
そんなの一々受け入れてたら差別階級が出来上がって資源枯渇を引き起こすだけだったりする。
奴隷を養う方が大変なのだ。
……ゴブが嗜好品として消費されていた時代も一時期あったりするわけですけど。
ゴブは人間と適度に争ってもらい、適度に間引かれる方が都合がよいのである。
その先の土地は未開拓なため、何があるのかを知る者はいない。が、
土地を砂漠化させるような何かが眠っているともいえる。
・デーザ砂漠
獣人領から南東にある死の砂漠。
夜は氷点下、昼は灼熱。植物は育たず、水もない。
さらに東に進めば炎の吹雪が吹き荒れる領域になる。
あらゆる生命はそこでの生命活動を維持することは出来ない。
年々砂漠化が広がってきているらしいが……
・ナント山脈
デーザ砂漠の西側にある南方向に長い山脈。
ハーピィ達が住んでる山脈。ハーピィは生物学上は鳥の方に近い。卵生。
知能水準はオーク以下だが歌を歌うし魔法も使うし好奇心も強い。
ただ、動物扱いなので言葉は通じない。意思の疎通は可能。
虫とか果物とか突いてる。
恐竜種が生態系の頂点とし、それ以外の動物類は餌となる。
そのため、空を飛べる者達がナント山脈の第二の覇権を握っている。
けど、ハーピィ達は人間食ったりはしないので触らなければ基本無害。
恐竜が住処の木を張り倒したりするのでたまに恐竜と戦ってる。
・スーイ湿地
サウスエンドの東側にある熱帯湿地帯。トカゲ人間が住む。
元人間であり、尚且つ長寿であるため知能は魔族並にある。
北西と南東にある山脈からたくさんの水が流れてくる事から湿地になっている。
リザードマンは主に魚を食べたり、竜魔族にイビられたりしている。
ただ、狩猟生活が中心であるため、常に食糧難に悩まされる。
そのため、一定以上に増えると間引きとかで凌いでいる。
飢えを凌ぐために人間領に攻め込んで略奪を働かない理由は、
単純に湿地に適用しすぎて生存圏を拡充する意義がないため。
あと、南帝国が単純に強いので無暗に攻めても無駄死にしかならないという理由もある。
交易すれば人間といい関係が築かれる可能性はあるが、
見た目がトカゲなので人間には忌み嫌われる。そのため友好にはなりえない。
でも交易すれば本当に有益な取引が出来る。
ーーリザードマンの戦闘能力について
単純な膂力はオークより上で繁殖力もまぁまぁある。
ぬめる強靭な鱗は斬撃に対してそこそこの耐性があるといってもいい。
武器は狩猟の際に使用されるモリが馴染み深いので槍がメイン。
同族で争う際には腹に対する刺突攻撃が弱点になるためである。
一方弓はあまり使われない。背中が硬いので大して有効打にならないという点から。
ヒドラと呼ばれる蛇竜を使役し、浅瀬や沼を高速で移動している。
一方、人間が湿地に入れば馬も人もぬかるみに足をとられる上、
湿地に住む人食魚に噛みつかれるハメになる。
リザードマンは表皮が固く、人食魚の牙が通らないため無視される。
つまり、沼地で防御に徹したリザードマンを人間が攻め滅ぼすのは困難を極める。
一方、沼地からのこのこ出てきたリザードマンは人間に割とあっさり殺される。
魔族であっても湿地は空路で通り抜けたいでしょう。
ーーリザードマンの食文化について
実のところ米が自生してたりするので、
その価値に人間が気づけば戦火に巻き込まれる可能性は高い。
ただ、水田技術が発達する土壌はあっても治水技術の蓄積がない。
ヒドラと共存しての狩猟生活が中心なのでスルーされている。
米作りは肥料が重要であるし、馬や牛に似た動物に耕させる。
というプロセスを挟まないと恐らく量産には踏み切れない。
現代ならトラクターが使えるのですけど。
麦しか食った事がなく、
1000年の歴史しかないリザードマンが米作りのノウハウを理解できると言えば難しい。
適地が真逆の麦作の知識はむしろ悪い方向に働く可能性がある。
異世界転生米農家でも現れない限りは米が注目される事はなさそう。
もし、注目される事があるとしたらリザードマン達がジェノサイドされた後でしょう。
他に注目できる資源と言えば、胡椒が自生している可能性があるということ。
そこでリザードマンの食文化を考察すると、魚の香味焼きとかがメインになる。
生魚は食うのかな……食ってもおかしくはないので刺身文化はあるかも。
でも刺身に黒コショウ乗っけるのが旨いかと言えば……うーん。
リザードマン的には胡椒はあまり注目されない食材になる。
水源の山に登ればワサビが自生していてもおかしくはない。
そう考えるとリザードマンは割と豊かな食生活を過ごせる土壌が整っているともいえる。
どう見ても人間に侵略される側の種族です。本当にあり〈ry
・廃都ルイナン
ノースエンドの西部にあり、ゾンビ―達が跋扈する都市。
ここから漏れ出たゾンビ―はノースエンドのそこいらに襲撃を仕掛けに行きます。
ただ、ゾンビ―自体はそれ程強くはないし、門の裏側に入れる脳味噌もありません。
ルイナンでは過去にアウトブレイクが発生し、そのまま滅んだ。
今も生ける屍達は共食いしながら個体を維持している。
ゾンビーは食い続ける程強力になるという特性があるため、
この都市に残ったゾンビ―は凶悪な個体へと変貌している。
ゾンビ―自体は土着のウイルスによって生まれる。
ゾンビ―と化したものは脳死状態であり、殆ど意思がない。
ノースエンドで致命傷を負って気絶し、尚且つ火葬せず放置するとゾンビ―になる。
噛みつかれて体液摂取するなどしてウイルスを高濃度摂取した場合にも発症する。
稀に生きたままウイルスに感染してヴァンパイアになる者もいる。
ヴァンパイアは凄まじい新陳代謝と自己増幅機能を持ち、
腕が切断されても時間が経てば再生する。
一度損壊した部分はより強い部位に作り直されるという性質もある。
そのため、中途半端に戦闘不能にするのではなく、
焼いて止めを刺さないといけない。
ヴァンパイアが保持しているウイルスは、対人間用にマイルドに変異している。
また、このウイルスは自身の複製を作ろうとする性質がある。
吸血されたり血を飲んだりすると……眷属になっちゃうわけです。
ーーまおー様のウイルスに関する余談
まおー様の場合はスカージウイルス、ゾンビウイルス、ハーフエルフ体質、
それぞれミックスジュース状態というよくわからない生命体になってます。
そして、吸血するとゾンビウイルスの複製しようとする力が働くので……
デモナちゃんの出来上がりと。
ハーフエルフ体質で魔法が使え、
ゾンビウイルス体質で自然回復能力が高まって重症からの復帰が早くなり、
スカージウイルス体質で疫病に対して強くなります。
ある意味完璧超人の新人類です。
でも純血よりも種族的な能力は大幅に劣るので戦闘階級として見るとしょぼい。
実はまおー様はゾンビウイルスの性質上、
サイヤ人体質であるので死にかける程強くなるのだ。本人は気づいてないですけど。
……まぁ、設定のバグを突くなろう的メタ路線ファンタジーハックするとすれば、
ひたすら自傷行為に走るというロクでもない話になっちゃうわけです。
こういうので強くなってもつまんないですしおすし。
普通の神経してたら試しません。
DBのサイヤ人は死にかける程強くなる設定があって、
何度も死にかければ強くなることを登場人物は理解していますが、
実際に自傷したのはフリーザ編でベジータが一度やったきりです。そういうことです。
・ルトン渓谷
サウスエンドからウエストエンドに向かう際に通るV字谷。
崖の上側は翼竜、谷底の河川では大鰐が生態系の頂点として活動している。
川の流れはサウスエンド向きでゆっくりしており、船での移動も可能な程広い。
河川はシーチキン城跡地のクレーターに最終的に流れ着きます。
のこのこ船で移動すれば鰐に襲撃されます。浅瀬を歩いても同様。
では谷底を避けて移動すればいいのかと言えば、翼竜に襲撃されます。
魔族であっても危険なので通りたくない道となります。
貴重資源とか配置しても良い場所ですが、
作中で描写される事が一切ない地形でしょう。
・ノートン大森林
ルトン渓谷をウエストエンド側に抜けた先にある大森林。
神王国に迫害されてきたハーフエルフ達が住んでる森。
ハーフエルフとは、人間に捕らえられた妖魔族が孕まされた結果である。業が深い。
魔法が使えて寿命が600年程度と長いことが特徴。
ハーフエルフは30歳くらいで人間的には成長期になるくらい。
成人になるのは大体60歳くらいである。
なので、まおー様はようやく成人したくらいになります。
純血の妖魔の場合は100歳くらいで成人。
16歳と言えばまだ6,7歳児くらいです。なので過去編のヘレナちゃんはすごーく幼いです。
65歳でようやく15歳くらいのイメージで書いてます。
まおー様がヘレナちゃん相手に過保護になる理由もお分り頂けるだろうか。
そして、異種族恋愛を行おうものならばロリコンになってしまうのだ。
ハーフエルフは出生の歴史的経緯から、魔族と人間両方に好かれてません。
神王国で奴隷階級として働かされるのはまだマシな部類と言える。魔族だし……
人間が魔法能力を得られるようになるために、
悪魔のような人体実験が行われていたりします。
一方魔族側から見れば、人間とそれに捕まった雑魚の卑しい血が流れている。
という偏見で見られるわけなのです。なので蔑称は半魔とか言われてたり。
まおー様の場合は純粋な魔族間恋愛によってハーフエルフとなってます。
それでもあんまり良い目では見られてません。獣魔とか屍魔は気にしませんけど。
なので、まおー様は獣魔城シュールストレミングにハーフエルフを引き取ってたりします。
妖魔城サバカンではハーフエルフの立場が非常に低いためです。
それと、獣魔的には彼らの魔法能力は生活面向上に役立つからです。
ただ、魔回廊を通らないといけないのでそんなに何度も行き来はできません。
ハーフエルフの身体能力は高くないのでデーモンナイト階級にはなれません。
あくまで従者、農業、鍛冶、文官といった方面で活躍しています。
作中で言う所のでデーモンサーヴァントとかデーモンファーマーとかがこれ。
劣等種族のゴブが奴隷になれない理由の一つでもある。
ヘレナちゃんの身体能力が高いのはでたらめな魔力でゴリ押ししているだけです。
大魔導はそこまで身体能力はそこまで高くありませんので、
ライノスウォーロードと殴り合いで戦ったらふつーに負けます。
純粋な戦闘能力はグウェイルと同程度かそれより高いです。
ーーハーフエルフの生活様式
ハーフエルフは魔法が使える。
真水を生成したり、火を生成したり、土を耕したり、風を吹かせたりできます。
……戦闘階級として見なければすごーく有能です。
干肉作ったり、飲み水作ったり、火を起こして肉を焼いたり鍛冶を行ったりできる。
大抵の産業を魔法で解決できてしまうのだ。
……ハーフエルフ絡みの話は非常に作りやすいし登場人物も増やしやすい。
まおー様に拾われたショタっ子半魔でも出そうかな……
もう出すには遅すぎる気もするし、出す意義もあんまりないですけど。
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余談……
ぶっちゃけ魔回廊とか種族の設定を組んだところで、
人間との戦争に焦点があたるので開示される事は殆どないでしょう。
歴史を練れば練る程人間側の侵略の歴史にしかならないというオチまでつく。
獣魔の発生→疫病隔離と迫害から
屍魔の発生→アウトブレイク対処の失敗から
竜魔の発生→竜の呪いを受けた英雄を追放したせい
妖魔の発生→勇者利権確保のための内ゲバのせい
ぜーんぶ人間の自業自得です。
魔獣の住んでる領域に踏み込んだ結果、
返り討ち食らった挙句に地域の疫病や呪いのパンデミック起こしたって話が殆どです。
作中描写の範疇であれば、ハイファンである必要性もあまりないともいえる。
中世武器で殴り合う戦闘が殆どだし。
攻撃力が飽和している以上、被ってる皮が違うだけです。
魔族が長寿命低出生種族であるという都合上、ぽこじゃか戦争に踏み切る意味もない。
子供増やせないし人口も低いので広い土地の管理なんて無理なんです。
ぽこじゃかぽこじゃか短期間で子供作るから椅子取りゲームが発生するし、
限られたパイを奪い合うために差別階級なんてものを作らないといけなくなるわけですから
逆に言ってしまえば、
人間より短いサイクルでぽこじゃかぽこじゃか増殖するタイプの種族がいれば、
人間が侵略される側になるという話になる。
魔王がモンスターを無限に召喚できるタイプの設定じゃないと、
攻め込むという発想に至るのは実のところ難しい。という結論に至る。
"恨みと憎しみ"だけで話作っちゃうってのもアリなんでしょうけど。
ドラゴンや謎バリアレベルの防御力を持たせないと数の暴力で簡単に負けます。
結局人間の方が優れてしまう。なろうしゅの出番なんて出る間もありません。
ハイファン作るなら防御能力が攻撃能力を上回らせないと、
単なる中世戦記になっちゃう問題がどうしても付随してくる。
……というぼやき




