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君といた世界  作者: アキラ
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第2話

木葉と香、俺の3人は目と耳を疑った。

この女性が本当に愛莉なのかと。

俺たちが想定していた人物像は小学生か中学生で、制服で来るだろうと思っていた。

それにも関わらず、目の前にいる女性は童顔だが20代は超えているだろうし、服にも

お金がたくさん掛かっているようだった。

しばらくの間、3人でじっと見ていたため、愛莉は照れたような表情になっていた。

「もう3人とも!!どうしたのよ~。じっと見て~、照れるじゃん」

愛莉がそんなことを言い出したので、俺たちは愛莉から目線を外し、座るようにと促した。

そしていつもであればメンバーが同じであることから省いていた自己紹介を改めてすることにした。

「俺は神崎瑠偉。ほかの2人は知ってると思うけどこの近くの学校に通う高校1年だよ。」

続いて香と木葉が自己紹介をすることになった

「あ、私は花巻香。瑠偉と同じ学校に通う高校1年生。瑠偉とはいわゆる幼馴染ってやつだよ」

「私は笹倉木葉よ。見ての通り2人よりも年長者の会社に通っているOLよ。よろしくね。愛莉」

簡単な自己紹介を3人共に終えたので、とうとう愛莉の番になった。

俺はいつものアイリのノリを思い出し、自己紹介もうるさいんだろうなぁと思った。

すると俺の予想を裏切る返答が返ってきた。

「私の名前は鈴村愛莉っていうんだよ~。仕事は簡単に言うとキャバ嬢だよ。よろしくね」

俺たち3人共同じ気持ちだったのか、自己紹介をされた後しばしの間、固まってしまった

あれ?愛莉って案外普通じゃないか?でもキャバ嬢ってすごいよなぁ。というか無駄な情報をもっと詰め込んでくるかと思っていたら、簡潔に・・・

俺がそうして考えているうちにまたもや沈黙している3人を見た愛莉は口を開いた。

「ね~。さっきからみんな大丈夫~??体調でも悪いの?悪いんだったら、お開きにでも」

愛莉が心配してくれるのを見て、愛莉が案外普通の女性だったということに気づいてしまった。

ゲームとリアルは違うこともあるっていうことはよく知っていたものの、ここまで違うのはあまり見たことがなかった。

というか最初に飛びついてきたため、やっぱりかと思って待ち構えていたこともあって

未だに愛莉の普通さを受け入れることができなかった。

しかしこのままではいけないと思って、沈黙をやめることにした。

「あ、大丈夫だよ。元気元気!!それにしてもびっくりしたよ~。キャバ嬢って。」

俺は話を切り替えようとして、愛莉の仕事の話を聞くことにした。

すると愛莉は満面の笑顔になり、自分の仕事の話をしてくれることになった。


2・30分が経ち、やっと俺たちは愛莉に慣れてきていた。


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