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第6話 ゴブリン生活の終わり

ちょっと残酷描写入ります。

 自分のテリトリーも決まって気楽なゴブリンキング生活をしていた。

 たった数日しか経ってないのにリサ、ミランダ、ノンが妊娠。

 オラこのままだとビックダディになっちまう。

 ゴブリンの生殖力パネェ!

 生まれてくる子供はゴブリン? それともホブゴブリン? 

 気分は既に父親さ。

お腹の赤ん坊に栄養をつけてあげるため、毎日狩りに勤しむ俺。

 巣に帰れば愛しい妻たちが迎えてくれる。

 あ~、超充実してるわ~。


 だがそんな幸せな日々も長くは続かなかった。


「パ、パグコ! 大丈夫か!?」


 いつものように森で狩りをしているとペットのパグ種コボルトことパグコ(俺命名)が背中に大怪我をして俺のもとへやってきた。

 千鳥足で倒れそうになるパグコを俺は抱きかかえる。


「待ってろ! すぐにポーションで治してやる!」


 アイテムポーチから【財宝収集】で手に入れたポーションを取り出しパグコに飲ませる。

 傷が深いのか治りが遅い。


「パグコ! 一体誰にやられた!」


 この辺りの手強そうな魔物は全て仕留めておいたはずだ。

 上位種であるゴブリンキングの俺が居ることで他所から魔物がこの森に流れてくるとも思えない。

「ツヨイ、ツヨイ、ヤツ…キタ…ぜぇ、ぜぇ、イタイ、キラレタ」

「何だ!? 何が来たんだ!?」

「ツヨイ、二、ニンゲン…キタ」

「人間だと!?」


 パグコは血を吐き出しながら息苦しいにもかかわらず俺に伝えてくれた。

 人間、冒険者か?

 くそ! まさかもう人間と戦うことになるとは心の準備が…。


「ス、オソワレル、ホブゴブリン…アブナイ」

「なんだと!!?」


 それはやばい! シャレにならん!!

 俺はパグコをその場に寝かせ急いで巣に帰る。

 木の細枝や茂みで傷つくことなど全く気にもせずに突っ切っていく。

 巣まで走っている途中、俺を見た魔物は一瞬で逃げていった。

 今の俺は相当焦っていて殺気を振りまいている状態だ。

 妻と子のことを考えればそれも仕方あるまい。


「無事でいてくれよ!」


 俺が頭の中で願うのはそれだけだった。

 だがそれも叶わなかった。


「おや、君がここのボスか」

「っ!?」


 巣に到着するとそこには既に人間がいた。

 金髪碧眼の好青年。白い鎧に赤いマント、まさに勇者と呼ぶにふさわしい男がそこにいた。

 その手に持つ銀の剣には赤い血がベットリとついていた。

 そしてその男の周りに倒れている俺の妻たちの姿が…。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」

「うはっ!」


 俺は叫びながら男に向かって斧を振り下ろす。

 男は余裕の笑みを浮かべながら剣で斧を弾いた。

 

「うがああああああああああぁぁぁっ!!!」

「ははっ、いいね!」


 俺は男に斧で攻撃し続ける。

 技術の差から俺は男の反撃を無数に受け体中が傷だらけになる。

 ここまで実力差があるのかよ。

こっちの世界の人間強すぎだろ…。

 手も足も出ないとはこのことか、男はいつでも俺を殺せるくせにわざとそうせずに遊んでいる。

 

「ぐがっ!!」


 男に腹を蹴られ飛ばされる。

 凄まじい脚力にアバラが数本折れる音がした。


「げぇ、はっ」


 息ができない。

 腹を抑えて苦しむ俺を男が笑って見ている。

 何か勝つ方法はないかと周囲に顔を向けあるものが俺の目に留まる。

 血だまりの中にボールが落ちている。

 いや、違う。あれは…。

 リサの首が転がっていた。


「があああああああああああああああああああああっ!!!」


 そこで俺は完全にキレた。

 完全に男を殺すことだけしか頭の中になくなる。


「ははっ! いい気迫だね!」

「ぐがああああああっ!」

「はははっ!」


 渾身の力で振るった斧が簡単に男に防がれる。

 馬鹿な!? 【一撃必殺】を発動しているんだぞ!

奴は化物か!?


「ほら! 一本!」

「がぁっ!」


 左手が斬り飛ばされた。

 男は楽しそうに笑っている。

 これが白い悪魔!


「ぐぐ!」


 【一撃必殺】を発動し続けながら斧を振るが男にかすりもしない。

 男が俺に突きを放ってきた。

 ギリギリでよけられるが俺はあえてくらった。


「はは、えっ?」


 男の顔に初めて戸惑いが見える。

 それもそうだろう。避けると思って突き出した剣撃をあえてくらったのだから。

 それも頭に。

 俺の頭は男の剣で貫かれている。

 普通に考えれば即死だろう。


「なんで?」

「お前を殺すためだろうが」

「!?」


 男の首を斧が通り抜ける。

 【一撃必殺】による切れ味で男の頭はまだ胴体とお別れしていない。


「ゴブリンの生命力パネェ!」


 ゆっくりと瞳の光を失った男の頭が地面へと落ちた。

 はは、俺勝利…でもないか。

 男の体が倒れると巻き込まれるようにして俺も倒れた。

 【才貨使用】で習得していたスキル【生命力強化Lv.1】、首を落とされようが心臓を潰されようが僅かな時間行動ができる。

 けど流石に剣で頭を貫かれて生き延びるのは無理か…。

 ああ、やっぱ魔物って平和とは無縁だな。

 ああ、意識が薄れてくる。

 眠たい…な。









===================================

 一撃必殺 10z

財宝収集 20z

 進化 1000z

                  残:10004782z

===================================



===================================

 進化 = アンデットゴブリン

      デュラハン ← ピッ

      ゴースト

===================================



 俺、復活!


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