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第3話 俺ザイカ!

誤字、脱字があったらすいません。

 あれから俺は自分の巣を作るため森を探索していた。

 後ろにはあのゴブリンズがついてきている。

 ステータスを見て全員名前がなかったのでそのことを訪ねてみたが不思議な顔をされてしまった。

 どうもゴブリンや魔物は名前の必要性を理解していないらしい。

 やはり知能の低い魔物だから仕方ないのだろうけど、俺も同じにされるのは嫌なので自分で名前を付けた。


「俺はザイカ! ザイカだ!」


 俺は自分のスキルから名前を頂くことにした。

 ついでなので他の三匹にも俺から名前を与えた。

 三匹とも必要ないと言ってきたが呼ぶときに不便なので無理やり名付けた。

 お色気ゴブリンはミランダ、のんびりゴブリンはノン、ツンデレゴブリンはリサになった。

 最後のリサの名前を決めるとき俺は適当にツンデレとかでいいかと思ったのに本人に反対され、結局複数の候補をあげてそこから本人がリサに決めた。

 おいゴブリン、名前なんてどうでもいいんじゃなかったのかよ。


「ガオッ!」

「ふん!」


 狼の魔物が俺を襲ってきた。

 俺は即座に【才貨使用】で【一撃必殺】を発動する。

 狼の魔物は俺のカウンターパンチ一発で死亡した。


「かー、また魔物かよ。

 これで何回目の襲撃だよ?」

「え~と~、…わからな~い~」


 ノンは両手の指を使い数えようとするが、指の数が足りていない。

 そもそもゴブリンに計算ができるとは思えない。


「私たちゴブリンの体臭は強いからね。

 こういう魔物の多い場所じゃすぐに襲われるわ。

 そんなことも知らないなんて馬鹿じゃないの?」

「うるせぇぞツンデレ! お前の口を縫い付けてやろうか!?」

「なっ、何よ! せっかく私が教えてあげたのに!

 それにちゃんと私のこともリサって呼びなさいよ!」


 リサは涙目で怒っている。

 いや、可愛くないのでやめてくれます?


「ふふ、ザイカ君リサをいじめるのはそれぐらいにしてあげて」

「あー、分かってるよ。

 あのツンデレを見るとどうもな」

「ふふ、それにしても凄いわね。

 襲ってくる魔物を全部一撃だなんて、お姉さんもうメロメロよ」


 うん。嬉しくない。

 お願いだから人に生まれ変わってから出直してきてください。


「それよりも襲ってくる魔物をなんとかできないのかよ?

 このままじゃ俺の才貨が…」


===================================

 一撃必殺 10z

同族召喚 50z

 進化 1000z

                  残:3348z

===================================


 うわぁ、減っているよ。

 あれ? でも一桁の数字が増えている。

 それに思ったより才貨も減っていない。どういうことだ?


===================================

 ザイカ ゴブリン ♂ Lv.7

スキル

 【才貨使用】【言語翻訳】【鑑定眼】

===================================


 俺は自分のステータスを確認する。

 レベルが7に上がっていたがそれが才貨の増加に関係しているのか?

 それとも魔物を倒せば才貨が増えるのか?

 しまったな。ちゃんと倒すたびに確認しておけばよかった。


 それから魔物を倒すたびに才貨の確認をした。

 魔物一匹に対し才貨の増加具合は1~3だった。

 それに対してレベルアップでの才貨の増加は10。

 倒した魔物で才貨の増加具合が違うのは相手のレベルや強さが影響しているのかもしれない。

 ただこれで才貨の増やし方は分かった。

 後は以下に効率よく増やしていくかだな。


「魔物に襲われないようにだけど難しいわね。

 匂いや気配を消すのは私たちゴブリンにとっては難しいことだもの。

 私たちがもっと強くなって上位種にでも成れれば向こうから避けるようになるのだけれど」


 ミランダさんその案いただきです!

 やはりゴブリンのままでは強さにも限界がある。

 ついに俺が進化する時が来たようですな!


===================================

 一撃必殺 10z

同族召喚 50z

 進化 1000z

                  残:3273z

===================================


 俺は1000zを使用して進化を選択する。

 

===================================

 進化 = ホブゴブリン

      ユニークゴブリン

      ゴブリンキング

===================================


 三種類の進化派生があるのか。

 さて、どれにするか。

 ホブゴブリンっていうのは弱そうだから却下だな。

 ユニークゴブリンは興味をそそるな。俺はまだユニークじゃなかったのか。

 強さを求めるのならやはりゴブリンキングが無難か。

 それとも同じ1000zを使うってことはこの三種は対して違いがないのだろうか? キングだぞ。キング。

 進化後の詳細が調べられたらいいのだが、そこまでは分からなかった。

 悩んだ末俺はゴブリンキングを選択した。

 だってキングだもん。ゴブリンだけど。


「お、おおおおお!」


 急に体の内から熱を感じる。

 体の内側から外へとエネルギがーあふれ出る。

 そして光が俺の体を包んだと思うとすぐに消えた。

 ミランダたちは驚いた顔で俺を見ている。

 俺は自分の体を確認してみる。

 明らかにただのゴブリンだった時よりも力に溢れ体も少し大きくなっている。

 腹も大きく出て手足は細いまま。

 ミランダたちが俺の腰ぐらいの身長だから、俺は1m50cmってとこらか?

 うん、中々。

 俺は進化した自分の姿に大満足…。


「するかボケェッ!!! ただ小太りのおっさんになっただけじゃねぇか!!」


 最悪だ。

 これがゴブリンキングって(笑)、確かにこのふてぶてしい体型はキングそのものだが、ただのデブゴブリンが頭に王冠乗っけただけじゃんか!

 くそ! ゴブリンに格好良さを求めた俺が悪いのか?

 いや、こんなんでも実は凄い力が手に入っているのかも!


===================================

 ザイカ ゴブリンキング ♂ Lv.8

スキル

 【才貨使用】【言語翻訳】【鑑定眼】【同族召喚】【ゴブリン統率】【ゴブリン成長補修・上】【ゴブリン戦闘力上昇・上】

===================================


 ど、どうでもいい!

 ゴブリン関係のスキルが増えたけどどうでもいい!

 こんな姿は嫌だ。

 別の進化にチェンジ!


===================================

 一撃必殺 10z

 財宝収集 20z

 王の威圧 200z

 生命力強化 100z

                  残:2273z

===================================



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