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まえがき、あとがき
読むことに没頭できるくらい魅力的な作品。
素晴らしいと思う。
常に読者への感謝を忘れない作者。
素敵だと思う。
でもこの二つ、同じ場所で混ぜたらいけないと私は思うんだよ。
集中して読んでいて『続きが気になる!』という時に出てくる、あとがきの、あるいはまえがきの『読んでいただきありがとうございます』という一文。
お礼を言いたくなる気持ちは、わからなくもない。ないんだけどね。
それ必要か。今、そこじゃなきゃ駄目か。現実に引き戻されて、せっかくの作品世界が途切れてしまう。臨場感や没入感が削がれてしまう。読み手の集中が切れてしまう。
どうしても何か言いたいなら、活動報告じゃ駄目なのか。新作の冒頭、それか完結した時だけじゃ駄目なのか。せめて章が変わるタイミングだけ、とかは駄目だったのか?
何か事情があるならわかる。しばらく更新できないとか、別の新作もよろしくとか、書籍化やらコミカライズやら。でも『ありがとう』だけなら要らないのでは?
自分で自作の邪魔をしてしまうのはもったいないと思うんです。