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うちの学校の七不思議

「七不思議って……相場、怖いジャンルなのでは?」




「分かってねぇなぁ!柳ぃ~!」



職員室に響き渡る大声と共に、僕の髪を容赦なくわしゃわしゃと撫でるのは、マッチョなタンクトップ姿でお馴染み──体育担当にして写真部顧問、大橋先生である。相変わらず今日も大変うるさくて元気ハツラツだ。



「いやいや……七不思議って言えば一般的に、”怖い話”なんですよ?絶対に出会いたく無いもの、なんです。それなのに、なんです?その、めちゃくちゃ会いたくなっちゃう単語の羅列。」



うちの高校のすぐ隣には、昔からある由緒正しい神社があって、春になると“桜餅祭り”というちょっとした地元の名物行事が開かれる。



そして僕──写真部二年柳桃矢は、つい5分前にこのタンクトップ先生から「うちの学校の七不思議!春のサンタを探して来い!」と言う、突拍子も無いメルヘンな指令を承ったところだ。



なにやらその“春のサンタ”とやらは、桜餅祭りの最中に神社の境内に現れるらしい。

いやいや、それ学校の外じゃん。もう七不思議でもなんでもないんですよ……ただの都市伝説。



「もしかして柳、お前……うちの学校の七不思議知らないの!?」

「可笑しな話ではありますよね。先生サイドがそんなワクワクした顔面で持ち掛けるべき話題ではない。」

「そんなに知りたきゃ教えてやるって!ほらここ座って座って!」

「話聞いてます?」



今日の部活動は桜を撮りに行きたかったんだけどな……長くなりそうだ。でも僕は、先生の話す七不思議を聞かなければいけない理由がある。




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